[クオリティ チェック]ダイアログ ボックス

変換されたデータを解析し、診断情報を提供します。検出したエラーを報告し、修復するように促します。データのタイプを個別に解析するか、すべてのタイプを一度に解析します。解析を一時停止し、その後、解析済みのデータの検査を繰り返さずに解析を再開できます。エラーがあるボディ、サーフェス、ワイヤフレームを右クリックして、グラフィックス ウィンドウで参照します。

アクセス:

パーツ ブラウザで、コンストラクション フォルダをダブルクリックしてコンストラクション環境に入ります。クオリティ チェックを開始するには、次のいずれかの操作を行い、[検査]をクリックします。

  • リボンで、 [コンストラクション]タブ [管理]パネル [クオリティ チェック] の順にクリックします。グラフィックス ウィンドウからデータを選択します。
    注: 「データ」とはソリッドおよびサーフェスを指します。
  • コンストラクション フォルダを右クリックし、[クオリティ チェック]を選択します。コンストラクション フォルダのすべてのデータがチェックされます。
  • ブラウザでグループ ノードを右クリックし、[クオリティ チェック]を選択します。そのグループ ノード内のデータのみがチェックされます。
  • グラフィックス ウィンドウでウィンドウをクリックしてドラッグし、ソリッドまたはサーフェスを選択します。右クリックして[クオリティ チェック]を選択します。選択したソリッドまたはサーフェスがチェックされます。
  • グラフィックス ウィンドウで右クリックし、右クリック メニューから[すべて選択]を選択します。

[既知の問題]: 解析されたデータが[トポロジの解析]、[ジオメトリ解析]、[不明なモデル形状]のブラウザ階層に分類されます。ワイヤフレームはチェックされません。各グループ内でエラーの問題がグループ化され、エラーのあるボディはグループ内でネストされます。ボディを右クリックし、[ブラウザ内を検索]を選択します。

[トポロジの解析]: トポロジ エラーがあるボディまたはサーフェスが、エラーのタイプ別にグループ化されて一覧表示されます。

トポロジのエラー

トポロジのエラー

ループの方向

外側のループが、面の法線方向に対して不正な方向を向いています。面にアイランド(外側のループに囲まれたループ)がある場合、アイランドの法線方向は外側のループとは反対方向を指している必要があります。

ループの方向は、始点と終点、および方向インジケータで定義されます。ループとアイランドが同じ方向を持つだけでなく、サーフェスの法線方向がループの方向と一致する必要があります。

いずれかの方向が他方と反対である場合、エラーが発生します。

面の方向

面の上側がサーフェスの法線方向とみなされます。ソリッド内の隣接する面はすべて、同じ法線方向を持つ必要があります。たとえば、ボックスが有効なソリッドであるためには、6 つの面すべてが内側を指している必要があります。

ループの方向が面の法線方向と矛盾しているか、内側のループが互いに一致していません。

ループの接続

線分、円弧、スプラインなどのジオメトリが結合して構造が作成されます。エッジおよびジオメトリの多くは、ループと呼ばれる構造に結合することができます。ループはサーフェス上で境界として使用され、潜在的に無限であるサイズを面にトリムします。IGES または STEP の中間ファイルでは、ループの構造が正しくないことがあります。

重複した頂点

エッジの始点と終点は頂点です。変換中、システムの公差内にある複数の頂点は 1 つにまとめるように試行されます。非常に小さなエッジによって複雑なオブジェクトが構成されている場合、重複した頂点が発生することがあります。

データがない不正な面

面に基礎となるジオメトリ定義がなく、面が不完全です。通常、この面はモデリングに使用できません。

データがない不正なエッジ

エッジに基礎となるジオメトリ定義がなく、エッジが不完全です。通常、このエッジはモデリングに使用できません。

[ジオメトリ解析]: ジオメトリ エラーがあるボディまたはサーフェスがエラーのタイプ別にグループ化されて一覧表示されます。

ジオメトリのエラー

ジオメトリのエラー

自己交差サーフェス

自分自身に折り重なるサーフェスは自己交差サーフェスとみなされます。サーフェスは、方向を変更せずに連続性を保ちスムーズである必要があります。

自己交差曲線

曲線データは線分、円弧、スプラインで構成されます。曲線は、方向を変更せず常にスムーズである必要があります。曲線を、反転したり、ねじったり、交差することはできません。

イレギュラーな曲線

計算データが曲線定義内で矛盾しているか、ベクトルがゼロです。このエラーは、近似するサーフェスが、IGES または STEP の中間ファイル内で定義されているサーフェスのシステム公差内に収まらない場合に発生することがあります。

イレギュラーなサーフェス

生成されたサーフェスが変換中に近似され、IGES または STEP の中間ファイル内のオリジナル サーフェスのシステム公差内に収まりませんでした。または、サーフェス上の点が、サーフェスの他の部分と同じ方向を指していません。

これらのエラーは、サーフェスがねじれているか、小さい領域に縮まっている場合に発生することがあります。

曲線の非連続性

曲線データは線分、円弧、スプラインで構成されます。曲線は急に方向を変更せずスムーズである必要があり(g0)、曲線間に急な遷移があってはなりません。

サーフェスの非連続性

サーフェスの法線方向または曲率が急に変化しました。このエラーは、接続されていないジオメトリによって発生することがあります。サーフェスはスムーズである必要があり、方向が急に変化してはなりません(g0)。

サーフェスの展開

サーフェスを構成する点が、小さい領域に密集しすぎています。

特異なサーフェス

サーフェス ベクトル上の点の定義が不十分です。サーフェス法線を決定できません。

[不明なモデル形状]: エラーがあるが、その正確なエラー タイプをシステムが判別できないボディまたはサーフェスが一覧表示されます。

[問題の診断/説明]: [既知の問題]ペイン内で選択したボディに関する詳細情報が提供されます。

[ヘルプ]: データのエラーや状態が要約されます。問題のあるデータの修復方法が示されます。

[クリックしてさらにヘルプを表示]: データ エラーの詳細が表示されます。

[面を再フィット]: 問題のある面の再フィットを試行し、面間の最大許容差を使用することにより、問題のある面を選択して修復できます。ジオメトリの問題や不明なモデル形状の問題が検出された場合にのみ有効になります。

[検査]: 選択したデータの解析を開始します。