カスタム ライブラリのマイグレーション

このセクションでは、カスタマイズされたコンテンツ センター ライブラリをマイグレーションする方法について説明します。これには、デスクトップ コンテンツおよび Vault サーバ内のコンテンツ センター ライブラリのマイグレーションが含まれます。まず、カスタマイズされたコンテンツ センター ライブラリがデスクトップ コンテンツまたは Vault サーバであるかどうかを確認してください。デスクトップ コンテンツは、Inventor 2010 から追加されました。[アプリケーション オプション] --> [コンテンツ センター]タブで、使用されているコンテンツ タイプを確認します。図 1 を参照してください。

図 1

注: カスタマイズされたスタイルがカスタマイズされたコンテンツ センター ライブラリのコンポーネント ファミリで使用されていた場合、まずカスタマイズされたスタイルをマイグレーションします。カスタマイズされたスタイル ライブラリのマイグレーションについては、ここを参照してください。

デスクトップ コンテンツ内のカスタマイズされたコンテンツ センター ライブラリのマイグレーション

Inventor デスクトップ コンテンツの既定の場所は、C:¥ProgramData¥Autodesk¥Inventor <バージョン番号>¥Content Center¥Libraries フォルダまたは C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥Inventor <バージョン番号>¥Content Center¥Libraries フォルダです。この既定の場所は、[アプリケーション オプション] --> [コンテンツ センター]タブで変更できます。図 1 を参照してください。

デスクトップ コンテンツ内のコンテンツ センター ライブラリをマイグレーションするには、次の手順に従います。

手順 1: カスタマイズされた旧コンテンツ センター ライブラリをデスクトップ コンテンツの場所にコピーします。図 1 の[ライブラリの場所]オプションを確認してください。

手順 2: [コンテンツ センター ライブラリの設定]ダイアログ ボックスで更新ツールを使用して、カスタマイズされた旧コンテンツ センター ライブラリを更新します。

[プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[コンテンツ センター ライブラリの設定]ボタンをクリックします。カスタマイズされた旧コンテンツ センター ライブラリが、[ライブラリを設定]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。[使用中]列が選択されている点に注目してください。[更新ツール]をクリックしてマイグレーションします。図 2 を参照してください。

注: ライブラリ名の前の感嘆符アイコンは、コンテンツ センターでライブラリを使用できないことを示しています。更新ツールを使用してライブラリを更新する必要があります。

図 2

手順 3: [更新ツール]ダイアログ ボックスの[コンテンツ センター ユーザ ライブラリ更新ガイドへようこそ]で、手順ごとに[次へ]ボタンをクリックし、カスタム ライブラリのマイグレーションを完了できます。図 3 を参照してください。

図 3

[更新ツール]ダイアログ ボックスが表示されます。[次へ]をクリックします。更新対象のカスタマイズされた旧コンテンツ センター ライブラリが一覧表示されます。図 4 を参照してください。

図 4

更新するライブラリを選択します。古いユーザ ライブラリが複数ある場合、同じプロセスで更新するライブラリを複数選択できます。次に、[次へ]をクリックします。

ライブラリの解析が実行され、解析結果が表示されます。問題が見つかった場合、続行するにはそれらの問題を解決する必要があります。問題が見つからなかった場合、バックアップ オプションが表示されます。バックアップを作成するフォルダを指定し、[次へ]をクリックします。図 5 を参照してください。

図 5

注: 親(ソース)ファミリは、標準ライブラリまたはユーザ ライブラリにあります。更新ツールを実行するには、親ファミリが含まれているすべての標準ライブラリが使用可能でなければなりません。ユーザ ソース ライブラリが見つからない場合、更新ツールによりマイグレーションが実行され、親が使用可能なファミリのみが更新されます。他のファミリの更新は、後で行われます。図 6 を参照してください。

図 6

プロセスが終了したら、更新レポートを確認します。図 7 を参照してください。

ヒント(ライブラリ間のクロス リファレンス): クロス リファレンスがある場合で、ユーザ ライブラリ(UL1)にユーザ ライブラリ UL2 内のファミリ用のソース ファミリが含まれており、UL2 にユーザ ライブラリ UL1 内のファミリ用のソース ファミリが含まれている場合、両方のライブラリをアタッチし、UL1 と UL2 に対して手順を追って更新ツールを実行する必要があります。

図 7

更新されたライブラリ内の異常なファミリをすべて修正します。異常なファミリには、[コンテンツ センターから配置]ダイアログ ボックスと[コンテンツ センター エディタ]ダイアログ ボックスでアイコンが付いています。異常なファミリ メンバをコンテンツ センターで使用することはできますが、予期しない問題が発生する可能性があります。

Vault サーバ内のカスタマイズされた CC ライブラリをマイグレーションする

カスタマイズされた CC ライブラリのマイグレーションは、2 つの手順で行います。最初の手順は、Autodesk Data Management Server (ADMS)のマイグレーションです。2 番目の手順は、カスタマイズされた CC ライブラリの新しいバージョンの Inventor への更新と、旧アセンブリの更新です。

Vault サーバ内の CC ライブラリをマイグレーションする手順

手順 1: ADMS Console を使用してバックアップを作成する

ADMS をアップグレードする前に、すべての ADMS データをバックアップします。ADMS Console を実行し、ADMS Console のメニューから、[ツール] > [バックアップ]の順に選択します。バックアップ ツールにより、すべてのライブラリと Vault のバックアップが作成されます。

注: ADMS データベースが壊れた場合は、バックアップ ファイルを使用して、バックアップ時に存在していたとおりに ADMS データと設定を復元します。ADMS Console で、メニューから[ツール] > [復元]をクリックします。

手順 2: 既存の ADMS をアンインストールし、新しいバージョンの ADMS および Inventor をインストールします。

詳細については、ADMS と Inventor のインストール マニュアルを参照してください。

手順 3: 旧コンテンツ センター ライブラリを、新しいバーションの ADMS にマイグレーションします。

通常は、カスタマイズされた従来の CC ライブラリをインポートしたり、ADMS の旧バージョンを復元するときに、カスタマイズされた従来の CC ライブラリが新しいバージョンの ADMS に自動的にマイグレーションされます。

手順 4: カスタマイズされた旧 CC ライブラリを、ADMS Console で新しい Inventor パーティションにコピーします。カスタマイズされた旧 CC ライブラリが新しいバージョンの ADMS にマイグレーションされたら(インストール時または手動で)、それらを新しいバージョンの Autodesk Inventor で使用するには、カスタマイズされた旧 CC ライブラリ パーティションを新しいバージョンのパーティションにコピーする必要があります。次の手順を参照してください。
  • ADMS Console を実行します。
  • ADMS Console ウィンドウで、ライブラリを展開し、コピーするライブラリを右クリックします。図 8 を参照してください。

    図 8

  • [ライブラリのコピー]ダイアログ ボックスで、ライブラリ名を入力して Autodesk Inventor 2013 パーティションを選択し、[OK]をクリックします。ライブラリが Autodesk Inventor 2013 パーティションへコピーされます。図 9 を参照してください。

    図 9

注: 終了したら、Autodesk Inventor 2013 で使用するすべてのライブラリが、Autodesk Inventor 2013 パーティションで使用可能になっている必要があります。

手順 5: [コンテンツ センター ライブラリの設定]ダイアログ ボックスで更新ツールを使用して、カスタマイズされた旧 CC ライブラリを更新します。

この手順は、デスクトップ コンテンツ内のカスタマイズされた旧 CC ライブラリを更新する方法と同じです。