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照明スタイルを作成し、これらのスタイルを使用して照明効果を変更できます。外観とともに照明スタイルを指定することで、モデルの視覚表示を設定できます。
アクティブな照明スタイルなどの照明設定は、モデル ファイルに保存されます。
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照明の方法
モデルを表示する際に使用できる照明の方法には、次の 3 つのタイプがあります。
- 標準の照明
- イメージ ベースの照明
- 標準の照明とイメージ ベースの照明の組み合わせ
標準ライト
標準の照明には 4 種類のライトがあり、それぞれのオン/オフを切り替えることができます。
標準のライトは「指向性の」ライトです。その位置はモデルを基準にして編集できます。2 つの位置スライダによって、照明の方向を調整します。
- 水平(方位): カメラに向かって照射している場合、視点が 0(ゼロ)、左が -90、右が +90、後ろ側からが +-180 になります。
- 垂直(垂直距離): 視点が 0(ゼロ)、真上からが +90、真下からが -90 になります。
照明の結果は、ライトの [相対移動]の設定によって異なります。
- カメラ スペース のライトは、ビュー カメラまたは一般に画面空間と呼ばれるもの、あるいはユーザの目の位置に固定されます。カメラがシーンを移動するにつれて、影がリアルタイムに更新されます。ライトの位置の設定は画面が基準になります。
- ViewCube スペース のライトは、ViewCube の前面を基準にして配置されます。この方法では、カメラの位置に関係なく、モデルを回転させて影とモデルの相対的な位置を保つことができます。
イメージ ベースのライト
イメージ ベースのライト(IBL)は、それぞれの照明パラメータを、高いダイナミック レンジ(HDR)のイメージから継承します。このイメージは、(実際の照明への対応が向上した)光源の場所および照度または輝度の値を提供し、よりリアルな表示感覚をもたらします。シーン照明は、この 360 度のイメージから得られ、よりリアルな結果をもたらします。
IBL イメージ ソースは、シーンにおける 3D の背景として使用できます。この背景は光源の視覚的な連続性を提供し、高い反射率の値で定義された材料に表示されます。
[影]
アクティブな照明スタイルは、影の方向と外観を設定します。
影を表示するには、[表示]タブ [外観]パネルの[影]一覧から[すべての影]を選択します。
Inventor Studio のライト設定との違い
上記と Inventor Studio とは、主に以下が異なります。
- 画面上に表示されるのは 8 つだけですが、照明スタイルは無数のライトで構成されています。
- ライトはワールド スペースに配置されています。つまり、ライトの位置は、カメラが移動した場合でも、常にシーン内のモデル オブジェクトに相対しています。
- ライトには、次のものを設定できます。
- [指向性]: 太陽など、特定方向からの平行の光線として無限に離れたところから来るライトとして設定します。
- [点]: ワールド スペースの定義済み位置で、全方向に平等に放射するライトとして設定します。
- [スポット]: ワールド スペースの定義済み位置で、特定の方向に向いた、その方向の光が最強で特定の角度において徐々に強度が低くなっていくライトとして設定します。
- シーンの間接光は、オフライン レンダリング用にさらに複雑な方法で定義できます。
- 各ライトには、シーンにおいて異なる影の密度、柔らかさ、および効果を持たせることができます。
注: 選択した照明スタイルとして「現在の照明」でレンダリングする際には、モデル環境の標準の照明が使用されます。
詳細については、Inventor Studio のドキュメントを参照してください。