冷媒
冷媒は、冷却管内を流動する流体で、金型内の溶融樹脂温度を調整します。理想的な冷媒とは、高熱容量、低粘度、低コスト、化学的に無害で、冷却システムの劣化や促進を起こさないものです。
このセクションの内容
冷媒(手順)
解析で使用する冷媒を割り当てることができます。
冷媒(クイック リファレンス)
このダイアログ ボックスを使用して、流量、温度、および冷媒の特性を設定します。
一般的な冷媒
冷却システムでは、成形される樹脂と接触する金属表面の温度を制御するために、水などの冷却媒体を金型の冷却回路に流入します。
冷媒流
冷媒流の挙動は、金型と冷媒間の熱伝達に影響を与えます。熱伝達効率は、冷媒流が層流ではなく乱流の場合に高くなります。乱流の冷媒流は、層流よりも良好な温度勾配を示します。
標準的な冷媒温度
成形品に対して金型温度を決定した後、適切な冷媒を選択できます。通常、冷媒温度は金型表面よりも 10 ℃低い温度です。
冷媒温度の決定
冷媒温度は、成形する樹脂の推奨金型表面温度と、その温度を達成できるかどうかを考慮して決定します。
冷媒入口
入口とは、金型で冷媒が冷却回路に流入する位置です。
冷媒入口温度
冷却解析を検討するうえで、冷却システムに流入する冷媒の温度は重要な要素です。
ポンプ能力
プラントで使用するポンプは、金型の冷却回路で必要な能力以上のポンプ能力を備えている必要があります。
冷却塔水の使用
製造工場によっては、個別に水温コントローラが利用できないことがあります。このような場合、冷媒は通常、外部の循環式の冷却塔から供給されます。
水管の汚れ
金型を生産過程で使用していると、冷却管に堆積物が溜まります。特に、硬水を使用する地域では堆積物が多くなります。堆積物によって、金属から冷媒への熱の伝導効率が著しく低下します。
親トピック:
冷却システム
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冷媒(クイック リファレンス)
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冷媒(手順)