スコープ ボックスを使用してデータムの表示をコントロールする

データム要素(グリッド、レベル、参照線)をプロジェクトに追加すると、必要なビューよりも多くのビューにその要素が表示されることがあります。たとえば、通芯を平面図ビューに追加すると、通芯がモデルのすべての平面図ビューで表示されます。この場合、特定のビューにのみ通芯を表示することができます。このことは、スコープ ボックスを使用して行います。スコープ ボックスには、そのデータム要素を表示するビューを指定します。

スコープ ボックスを使用すると、切断面がスコープ ボックスに交差するデータム要素を各ビューに表示するかどうかをコントロールできます。スコープ ボックスは、ビューに対して平行または直角でないデータムの表示をコントロールする場合に特に役立ちます。

たとえば、次の平面図は鳥類飼育棟が本館に斜めに交差している科学センターを示しています。本館と鳥類飼育棟では、使用する通芯が異なります。一致線は、この平面図をどこで従属ビューに分割するかを示しています。本館の各部は、従属ビューを使用してそれぞれ独立したシートに表示されます。(「従属ビュー」を参照してください)。ただし、鳥類飼育棟の従属ビューには、本館の通芯を表示しないようにします。本館の従属ビューには、鳥類飼育棟の通芯を表示しないようにします。このためには、スコープ ボックスを使用します。

スコープ ボックスを使用してデータム要素をコントロールするには

  1. スコープ ボックスを 1 つまたは複数作成します。
  2. データム要素(通芯、レベル、参照面)にスコープ ボックスを適用します。
  3. (省略可能) 目的のビューにスコープ ボックスを適用します。
  4. 注: [複数セグメント]の通芯には[スコープ ボックス]インスタンス プロパティがないため、この機能は[複数セグメント]グリッドでは使用することはできません。