マテリアルを定義するプロパティは「アセット」に整理されます。アセットは、オブジェクトの特定の特性や動作をコントロールするプロパティのグループです。たとえば、Revit は次のアセット タイプを使用してマテリアルを定義します。
マテリアルにはタイプごとに 1 つ、最大で 4 つのアセットを指定できますが、同じアセット タイプを複数指定することはできません。たとえば、マテリアルには 2 つの物理アセットを指定できません。
Autodesk Inventor や AutoCAD でマテリアルを共有する場合は、これらの 4 つのアセット タイプをすべて使用できるオートデスク製品は Revit のみであることを理解しておく必要があります。Autodesk Inventor は物理アセットと外観アセットを使用します。AutoCAD は外観のみを使用します。これらのオートデスク製品でマテリアルの管理に使用されるダイアログ ボックスとコントロールは似ていますが、同じものではありません。「マテリアル ライブラリを共有する」を参照してください。
[マテリアル ブラウザ]ダイアログの右ペインは、[マテリアル エディタ]パネルまたは単に[マテリアル エディタ]と呼ばれることがあります。[マテリアル エディタ]パネルは、マテリアルのアセットとプロパティの確認や編集に使用します。現在のプロジェクトのマテリアルのみを編集できます。ライブラリでマテリアルを選択すると、[マテリアル エディタ]パネルのプロパティは読み込み専用となります。
[マテリアル エディタ]パネル
領域 | 構成 |
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1 | [アセット]タブと[アセットを追加]ボタン ![]() ![]() [物理]タブと[熱]タブは、これらのアセット タイプがマテリアルに追加されている場合のみ表示されます。 |
2 | [外観]、[熱]、[物理]アセットの場合にのみ、次のアイコンとボタンが[マテリアル エディタ]パネルの上部に表示されます。
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3 | サムネイル(見本)オプション メニュー: [外観]タブで、このサムネイル(見本)イメージの隣のプルダウン メニューは、サムネイル(見本)のレンダリング品質と外観をコントロールするオプションのリストを表します。 |
4 | [プロパティ]パネル: 選択したアセットの詳細なプロパティを表示、管理します。アセットの名前と説明は[情報]ドロップダウン パネルの下に表示されます。上の例では、「Anodized - Red」の[外観]アセットで表示(拡張)される[メタル]プロパティを表しています。 |
5 | [マテリアル エディタ]ツールバー: これらのボタンを使用すると、マテリアルの作成、現在のマテリアルの複製、[アセット ブラウザ]の表示または終了の操作を行うことができます。現在のプロジェクトでカスタム パラメータが使用できる場合は、[カスタム パラメータ]ボタン ![]() |
[マテリアル ブラウザ]ダイアログから、[アセット ブラウザ]ダイアログにアクセスでき、マテリアルで使用できるアセットを管理、確認、選択することができます。[アセット ブラウザ]は、マテリアルに追加する新しいアセットを検索したり、既存のマテリアル アセットを置き換えたりするのに使用します。
[陽極酸化処理アルミニウム]外観アセット
たとえば、[ブロンズ、軟ロウ]マテリアルの物理アセットを、アルミニウムや銅といった別のメタルを表す物理アセットに置き換えることができます。置き換えると、密度や他のプロパティが変更され、マテリアルの動作が大きく変化します。
アセット ブラウザ
マテリアルの編集時には、[外観]、[物理]、[熱]アセットを[アセット ブラウザ]で選択したアセットに置き換えることができます。「マテリアルのアセットを置き換える」を参照してください。
マテリアルの編集時には、新しいアセットの基礎としてアセットを複製することができます。たとえば、[濃いブロンズ]の外観のガラス マテリアルがある場合に、その[濃いブロンズ]アセットを複製して、色を「緑」に変更し、新しいアセットの名前を「緑」に変更することができます。「アセットを複製する」を参照してください。
プロジェクト内のマテリアル アセットは、ライブラリ内のアセットとは異なる方法で処理されます。プロジェクト内のマテリアルからアセットを削除することも、該当するユーザ ライブラリの編集権限を持っている場合は、ロックされていないユーザ ライブラリからアセットを削除することもできます。オートデスク マテリアル ライブラリ、AEC マテリアル ライブラリ、またはロックされているユーザ ライブラリなど、ロックされているマテリアル ライブラリにあるマテリアルからアセットを削除することはできません。
マテリアルに関連付けられていない場合でも、ライブラリ内のアセットはそのまま(ライブラリ内に)残しておくことができます。不要なアセットは排除し、1 つまたは複数のプロジェクトで使用されているアセットを削除しないように、ライブラリ アセットは慎重に管理する必要があります。「マテリアルからアセットを削除する」を参照してください。
「マテリアル プロパティを編集する」を参照してください。