傾斜軸は、ディスクに対して垂直な軸である。ディスクが章動する際、これは、章動運動の中心点でピン固定され、章動運動の回転軸に対して回転する。
実際の章動装置の傾斜軸を以下に示す。
ピックオプションを使用し、図に示すサーフェスを傾斜軸に垂直なサーフェスとして選択します。結果として生じる傾斜軸は、ディスク上に表示されます。
傾斜軸の絶対的な位置は、物体の章動運動とともに移動する。 しかし、物体との相対位置は一定に保たれる。この軸の方向が、右手の法則に従った章動運動の方向を決定する。
章動回転軸は、章動運動の過程で一定位置にとどまる軸である。
軸が移動しないため、直交座標系の軸が章動回転軸と一致するようなモデルを作成すれば便利である。この結果、軸の指定が容易になる。章動回転軸を以下に示す。
このケースでは、章動回転軸はグローバルY軸である。
章動運動の中心は、章動する物体の中心点である。
これを指定するには、次の2つの方法がある。
中心点は運動の中心であり、通常は物体の中心である。したがって、章動する物体の中心が既知の座標となるようCADモデルを作成することが便利である。以下に示す例では、章動運動の中心は実際の原点(0,0,0)であり、これを定義することは非常に容易である。
このモデルの章動運動の中心は、原点にあります。
ポップアウトダイアログにあるスライダーは、CADモデルで作成された位置から物体の初期の回転位置を変更するために使用する。この機能は、解析モデルにおいて物体の初期位置が正確ではなく、微調整が必要な場合に非常に有効である。
正方向に調整した場合、回転軸によって定義された方向に回転する。スライダーを使用し、回転軸の正方向、逆方向のどちらにも物体を回転することができる。
最小値と最大値の入力域を使用し、流体力による章動運動に対してその運動の範囲を設定する。(これは、流体力による章動運動でのみ必要となり、利用できる)。境界を設定するには、回転の境界位置をキー入力するか、またはポップアウトダイアログのスライダーを使用して回転位置を設定します。デフォルトの状態は、モーションに境界のない状態です。
必要であれば、下限および上限をそれぞれ別々の方法で指定することも可能です。境界は、初期位置スライダーで指定した初期位置に対して相対的であることに注意する必要があります。