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この演習では、既存の解析を活用して設計変更を迅速かつ簡単に検討する方法について学びます。
注: 床付近の冷却を改善するため、ダクトの設計変更を検討します。これにはCADモデルの変更が必要ですので、まず設計を閉じます。
1. デザイン スタディ バーで[Baseline]を右クリックし、[クローン化]を選択します。
2. クローン化した設計の名前として Floor Registers Active と入力します。OKをクリックします。
注: Mechanica モードを使用して Pro/Engineer を起動している場合は、Autodesk Simulation CFD を閉じます。
3. CAD モデルで、空気が前部フロアと後部フロアの各レジスタに流れるフィーチャを有効にします。コンソール部品(右ハンドルコンフィギュレーションの場合console-r部品)で、以下のフィーチャーをアクティブ化します:
-
Rear_Floor_Active
-
Front_Floor_Active
Autodesk® Inventor
Autodesk® Fusion
Autodesk® Fusion でモデルを変更するのではなく、Autodesk® Simulation CFD で 3 つの床面高さのダクトの材料定義を変更します。
- [設定]タブで[材料]をクリックします。
- 車体、キャビン内の空気、およびコンソールの各部品を非表示にして、ダクトを選択しやすくします。
- 3 つの床面高さのダクトを選択します。
- 空気を割り当てます。
材料データベース名= Default。種類 = 流体、名前 = Air。適用をクリックします。
ステップ 6 に進みます。
PTC Creo または Pro/Engineer
UG NX
console 部品(またはonsole-r部品)をワーキング部品とし部品ナビゲータをアクティブ化します。ボックスを選択して各フィーチャーを有効にします。
SolidWorks
注: この設計変更の目的は、床付近の高温を解消するためです。これを、レジスタを追加して前部、後部の床付近に冷気を送ることで実現します。
4. Autodesk Simulation CFD を起動し、クローン化された設計を新しい CAD ジオメトリで更新します。
CAD から起動するには:
- デザインスタディマネージャで、車のデザインスタディを展開します。
- Floor Registers Activeを選択します。
- 設計を更新をクリックします。
5. デザイン スタディ バーで、空気材料の設定が失われていることに注意してください。右クリックし、削除を選択します。
注: なぜでしょうか?[Baseline]コンフィギュレーションで、Autodesk Simulation CFD は 3 つの空気ボリューム(メインのキャビン ボューム、流入口、コンソール内の分離されたボリューム)を生成しました。後部のフロア用レジスタを追加した際、3番目の分離した領域がメインキャビンの一部となり、その部分に割り当てられた空気材料が割り当てできなくなりました。そのため、"失われた"と見なされ、この設計を解析する前に削除しなければなりません。
重要: 続行する前に、モデルの設定をチェックして、適切な位置に割り当てられていることを確認する必要があります。特に、材料と境界条件の割り当てを確認し、適切な部品またはサーフェスに割り当てられていない設定をすべて修正する必要があります。
6. モデルの外側を右クリックし、[実行]を選択します。
7. [次から継続]を 0 に設定し、[実行]をクリックします。
8. 収束回数が 0 になったらすべての結果を削除するかどうかを確認するメッセージに対して、[はい]をクリックします。
注: このシミュレーションはおよそ20分かかりますが、お使いのコンピュータによって時間は異なります。
注: シミュレーションが終わると、収束プロットが閉じ、「解析が正常に終了しました」というメッセージがメッセージ ウィンドウに表示されます。
演習が終わりました。
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