演習 16

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この演習では、ディシジョンセンターで個別の設計およびシナリオの結果をサマリーイメージや重要値を使って比較する方法について学びます。

この演習では、Baseline設計で作成したサマリーイメージおよび重要値エンティティを新しい設計の結果で更新します。

1. まず、デザイン スタディ バーのアイコンをクリックしてディシジョン センターを開きます。

注: ディシジョン センターを切り替える別の方法としては、スペース バーを押す方法があります。一度押すとディシジョン センターが表示され、もう一度押すとデザイン スタディ バーが非表示になり、もう一度押すとディシジョン センターを表示せずにデザイン スタディ バーが表示されます。

2. すべてのイメージ、値、プロットを更新するには、ディシジョン センター バー上で右クリックし、[すべて更新]を選択します。

注: ディシジョンセンター内のオブジェクトの横にある警告シンボルは、デザインスタディ内の1つまたは複数のシナリオがディシジョンセンターオブジェクトに含まれていない、または最新の状態でないことを意味します。"すべて更新"をクリックすると、すべてのシナリオから最新の結果を抽出し、ディシジョンセンターオブジェクトに適用します。

3. Cut through seats サマリー イメージ(デザイン レビュー センター ブランチの下)をクリックします。

注: Baseline設計の保存されたビューが表示されます。

注: 各サマリーイメージはアウトプットバー上で個別のタブとして表示されます。各タブはデザインスタディ内のすべての完了したシナリオの保存されたサマリーイメージを表示します。

4. 両方の設計のサマリー イメージを同時に表示するには、グラフィックス ウィンドウを 2 つのビューポートに分割します。

  1. 表示タブでビューポートメニューを展開します。
  2. 水平分割ビューを選択します。

5. どちらのビューポートも同じイメージを表示します。いずれかのイメージを削除するには、下のビューポートを右クリックしてフレーム削除を選択します。

6. Floor Registers Active イメージをアウトプット バーから下のビューポートにドラッグします。

注: Floor Registers Active イメージが自動車のシェーディング表示になっている場合は、それをビューポートで修正して結果平面が見えるようにする必要があります。そのためには、各外部パーツを右クリックし、[非表示]を選択します。

注: 新しい設計では格段に温度が下がっていることを下のビューポートで確認します。また、後部座席でより均一な冷却が実現されています:

7. [ビューポート]メニューからビューポートを 1 つだけ表示します。

注: 設計結果を比較する別の方法としては、両方の設計のサマリーイメージを単一のビューポートに配置し、アニメーション表示する方法があります。

8. Floor Registers Active イメージをアウトプット バーから単一のビューポートにドラッグします。

9. 「ビデオ」コントロールまたはスライダ バーを使用して、2 つの設計をアニメーション表示することもできます。

10. 流れパターンの変化を見るには、粒子追跡 サマリー イメージ([デザイン レビュー センター]ブランチの下)をクリックします。

11. 粒子追跡サマリー イメージを使用して 2 つの設計の結果を比較します。

  1. 2つの水平分割ビューに切り替えます。
  2. 下のビューポートからイメージを削除します。(右クリックしてフレーム削除を選択します。)
  3. Floor Registers Active イメージを下のビューポートにドラッグします。

注: Floor Registers Active イメージが自動車のシェーディング表示になっている場合は、それをビューポートで修正して結果平面が見えるようにする必要があります。そのためには、各外部パーツを右クリックし、[非表示]を選択します。

12. 各ビューポートを独立して操作します。またはすべてのビューポートをまとめてナビゲートするには、表示タブでリンクの表示をクリックします。

注: Baseline設計で温度の不均一を招いた循環は新しい設計では解消されています。ただし、床空間の前方では若干の循環が起こっています。

13. ディシジョン センターの[重要値]ブランチから rear floor サマリー ポイントを選択します。

14. [すべての値をプロット]をクリックして違いを表示します。

注: 新しい設計ではこの位置の温度が低下しています:

15. 前部空間および後部空間の温度プロットを表示するには、front および rear サマリー XY プロット エントリを表示します(XY プロット データ ブランチの下)。

考察:

注: 新しいXYプロット、重要値、サマリーイメージはデザインスタディにいつでも追加できます。任意のシナリオの結果ブランチに戻り、サマリーアイテムまたはイメージを作成し、新しいエントリをディシジョンセンターで更新します。

16. 終了したら、ウィンドウ右上隅の[X]をクリックしてすべてのプロット ウィンドウを閉じます。

結論

車内の前部および後部空間にフロア用レジスタを追加することにより、前部および後部乗員空間の温度差を天井から床の間で2℃以内、前部と後部の差を2℃未満にするという設計基準を満たすことができました。この新しい設計では、各乗員に対する均一な冷却という設計目標も達成しています(各目標および基準については演習 1を参照してください)。

課題

これで、Autodesk Simulation CFD を使用して異なる設計を比較する方法を習得することができました。そこで、このモデルを使用してこれ以外の変更を自分でテストしてみましょう。

これらの変更はすべて、CADモデルで行い、デザインスタディ内でクローン化された設計に読み込むことができます。演習 15およびこの演習で説明された手順に従ってください。

ジオメトリ構成の変化に加えて、物理パラメータの変更も試してみましょう:

単純にデザイン スタディ バーでシナリオ 1 をクローン化し、Autodesk Simulation CFD 内でクローン化された解析の境界条件を変更します。詳細は第21章をご覧下さい。

演習が終わりました。

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