直線/回転の複合運動

直線/回転の複合運動では、物体はモーションタスクダイアログで指定した経路に沿って直線的に平行移動します。物体の瞬間的な直線的な位置は、ユーザーによる指定、あるいは流体力による駆動の結果として決定される。

物体が移動する際、この物体は同時にユーザーの指定する軸について回転することができる。この回転方向についても、ユーザーによる指定、あるいは流体力による駆動の結果として決定される。流体力による回転の場合、流れによる回転について、流体力によって励起された回転トルクは、回転方向の回転加速度を計算するために使用される。

双方の運動がともに流れによって駆動される場合、2つの運動は結合されず、独立したものと仮定される。直線方向の運動方程式は、時間の経過とともに回転の中心を変更し、また回転方向の運動方程式が回転方向の余弦を変更します。 この結果によって複合運動が生じる。

回転軸位置は、物体の移動によって決定される。逆に言えば、平行運動の位置は物体の回転によって影響されません。(この種類の運動は、スライドベーンを使用して実現されます。これについては、この章の後のほうで説明します)。

複合運動の例として、経路に沿った物体の平行移動と回転軸まわりの回転の双方を含む問題が挙げられる。回転中心は、物体とともに平行移動する。

その他の例として、回転軸方向に振動するピストンが挙げられる。これは、多くの流量計に見られる典型的な配置である。

複合運動の2つの要素、すなわち直線運動と回転運動は、ユーザー定義あるいは流体力による駆動としてそれぞれ独立して定義される。モーションタスクダイアログにて、流体力による運動をチェックすることにより、材料エディタでそれぞれの要素をどのように定義するか決定されます。考えられるユーザー定義あるいは流体力によって駆動する流れの組み合わせは以下の通りです。

次のセクションでは、ユーザー定義と流体力による運動の設定方法を説明する。変化方法は、2つのユーザー定義/流体力による運動の組み合わせに適用できます。