アプリケーション プログラミング インタフェース(API)

Autodesk Simulation CFD アプリケーション プログラミング インタフェース(API)では、ユーザ インタフェースでは使用しにくい Autodesk Simulation CFD の機能を操作する方法が提供されています。

このAPIはカスタマイズのためのプラットフォームで、設計プロセスで大きな威力を発揮します。また柔軟性に優れ、多様なタスクに使用できます。以下に、考えられる使用例をいくつか示します:

APIアプリケーションは非常に広範な対象に対応しますが、グラフィックスによるインタラクティブな操作(例えば、結果平面のドラッグ)にはあまり適していません。

APIは、Pythonスクリプト言語ベースです。Pythonは広く認められた言語で、使いやすさと柔軟性を兼ね備えています。Pythonは、ExcelなどのMicrosoft® Officeツールをはじめとする他のテクノロジとの接続機能が組み込まれており、「グルー言語」(コンポーネント同士を結び付ける言語)として最適です。Autodesk Simulation CFD には、Python バージョン 2.7 が付属しています

2つのスクリプトエディタが用意されており、スクリプトの作成、編集、および実行に使用できます。UI にあるエディタは、すでに開いているデザインスタディの操作に使用します。スタンドアロンユーティリティは、既存のスクリプトの実行、特にスクリプトをバッチプロセスとして実行するために使用します。

スクリプトエディタの詳細は、ここをクリックしてください。

2 つのスクリプト言語: Python スクリプトと QT スクリプト

Python スクリプトと QT スクリプトはどちらも Autodesk Simulation CFD で使用できます。どちらのスクリプトを選択するかは、自動化したい機能によって異なります。

今後、QTスクリプトはフェーズアウトし、新しい機能はすべてPythonスクリプトで開発されることにご注意ください。

プログラミングリファレンス

API 言語リファレンスは、ここをクリックしてダウンロードできます。ダウンロードしてファイルを抽出した後、index.html をダブルクリックしてリファレンスを表示します。

API Programming Referenceの使い方についてはここをクリックしてください。

API Programming Referenceに含まれるサンプルライブラリには、様々なスクリプトの例が含まれています。参考用として、またスクリプト作成の際の土台としてお使いください。

Python プログラミング言語公式 Web サイトには、Python プログラミング言語および構文についての手引きと、いくつかの便利なチュートリアルが含まれています。

スタートアップスクリプトを使ってユーザ インタフェースをカスタマイズ

APIはメニュー項目の追加やユーザ インタフェースのカスタマイズに使うことができます。毎回の Autodesk Simulation CFD 起動時に、自動的にスクリプトを実行するには次の手順に従ってください。

  1. スクリプトを作成し、"UserStartupScript.py"という名前を付けます。
  2. account¥AppData¥Local¥Autodesk¥Simulation CFD 2014 フォルダに保存します。(注: アカウントはこのスタートアップ スクリプトを自動的に実行するユーザ アカウントの名前です。)

ribbon.pyと言う名前のサンプルスクリプトに、メニューをユーザ インタフェースに追加する方法が説明されています。

MS Officeツール

PythonはMS Officeツールへの接続が可能であるため、データを標準フォーマットで出力してプレゼンテーションに利用したり、他のソフトウェアツールで再利用することは比較的簡単です。Autodesk Simulation CFD APIでは、COMプロトコルを使ってMS Office APIへの呼び出しを行っています。

API を Excel で使用する方法については、Python プログラミング言語公式 Web サイトで「csv」を検索してください。