多くの場合、シミュレーション実行前にCADジオメトリを変更する必要があります。一部のケースでは、薄いサーフェスや余分なエッジなど、問題となるエンティティによりメッシュ生成がきわめて難しくなります。また、流れのシミュレーションのために部品の追加が必要となる場合もあります。これらはキャビティの内部や、元のモデルを完全に囲む流体ボリュームなどです。
ジオメトリツールはシミュレーション向けにCADモデルを変更する方法を提供します。
ジオメトリツールを使用するには、設定 > セットアップタスク > ジオメトリツールをクリックします。または、デザインスタディバーのジオメトリブランチを右クリックし、編集...を選択します。
ジオメトリ ツールを使用するタイミング
タブは推奨される使用順序に沿って配置されています。
エッジのマージ --> 微小オブジェクトの削除 --> 内部流体ボリューム --> 外部流体ボリューム生成
違う順序でツールを使用すると、予期せぬ結果やエラーが生じる可能性があることに注意する。
ジオメトリツールはその他の設定(境界条件、メッシュサイズなど)を指定する前に使用する必要があります。これは、ジオメトリツールがモデルに対してジオメトリ要素の追加や削除を行うためであり、これにより既存の設定が削除される場合があるためです。
CAD とモデルの必要条件
ジオメトリツールはすべてのParasolidおよびAcisベースのジオメトリモデルに加え、Graniteを使って起動されたPro/Engineerジオメトリでも利用できます。
ジオメトリツールは、Mechanicaを使ってPro/Engineerから起動されたモデルには使用できません。これは、ジオメトリツールが基礎となるジオメトリを変更するためです。この起動方法を使用すると、Autodesk Simulation CFD はジオメトリに直接アクセスできないため、ジオメトリを変更できなくなります。
ジオメトリ ツールは、Autodesk Simulation CFD にインポートされたメッシュ モデルでは利用できません。これらは、Nastran(.nasまたは.dat)またはIDEASユニバーサル(.unv)フォーマットで完全にメッシュ作成されたモデルです。これらにはジオメトリが含まれないため、変更できません。
内部流体ボリュームと外部流体ボリューム生成ツールは、2次元モデルでは利用できません。
[元に戻す]ボタン
各ツールには元に戻すボタンがあります。
元に戻す操作には 2 つのレベルがあります。
メッシュ生成後に元に戻すを使用すると、ジオメトリは元の状態に戻ります。
ジオメトリ変更の移植性
変更されたジオメトリは、元のジオメトリと共にデザインスタディ内に保存されます。共有ファイルにも両方が含まれます。
デザイン スタディ内のジオメトリ ツール
ジオメトリモデルに対して行われた変更は、デザインスタディバーで設計を クローン化 したものにも適用されます。コピー後の設計にも、元の設計と同じ変更内容が含まれます。