非定常熱伝導解析は、時間依存温度状態のオブジェクト内で温度分布および熱流を求めるときに使用します。非定常解析を実行するには、材料の比熱定数および密度が必要です。
非定常熱伝導解析には、パーツの材料モデルを設定することで、固体から液体への相変化(融解)または液体から固体への相変化(凝固)をシミュレートする機能を含めることができます。熱伝達では、熱の伝達のみが考慮されるため、液体の運動によって発生した効果は考慮されません。例えば、プロセッサでは、角氷の固体から液体への変化が計算されます。結果として生じた水の流れ(角氷がテーブルの上におかれた場合など)はモデル化されません。また、浮力効果による熱の移動も計算されません。