非線形非定常熱伝導解析

プロセスの概要

定常解析と同様に、温度依存の伝導(直交性材料)または輻射があるため、解析は非線形になります。未知数の数が方程式の数より大きいか非線形方程式のため、解が直接得られるわけではありません。反復アプローチを使用する定常熱伝導解析とは異なり、非定常熱伝導解析では伝導と輻射が各時間間隔で一定であると仮定します。伝導値と輻射による熱流束は 1 つ前の時間間隔で計算された温度に基づくため、次の時間間隔の解は線形になります。以降の各時間間隔の伝導値と輻射による熱流束は、前回計算された温度に基づいて更新されていきます。時間間隔を小さくすると、この近似解の精度は高くなります。このプロセスは次の図のようになります。

非線形値(伝導と輻射の熱流束)の更新間隔を制御できます。

非線形の伝導と輻射の概要は、「非線形定常熱伝導解析」を参照してください。