このセクションの情報は、Autodesk Simulation のデスクトップ製品にのみ適用されます。Autodesk Simulation Mechanical 360 には適用されません。[リモート実行を設定]オプションは、360 バージョンの[プログラム オプション]ダイアログ ボックスの[解析]タブには表示されません。
コマンドの起動方法:
-
アプリケーション メニュー
[オプション]
[解析]タブ
[リモート実行を設定]ボタン
[リモートの Exec プログラム]タブ
[ツール]
[オプション]
[アプリケーション オプション]
[解析]タブ
[リモート実行を設定]ボタン
[リモートの Exec プログラム]タブ
解析をリモートで別のコンピュータに送信するための最初の要件は、リモート実行プログラムを特定することです。これは[リモート実行オプション]ダイアログの[リモート実行プログラム]タブで実行されます。Rexec を含む Windows 2000、Windows XP および Server 2003 のすべてのバージョンWindows Vista の Ultimate および Enterprise バージョンにも含まれています(ただし、これは Simulation Mechanical のサポート対象プラットフォームではありません)。Rexec は、Windows 7 や Windows Server 2008 には含まれていません。
Rexec の実行ファイルがローカル システムに存在していれば、[リモートの Exec プログラム]タブにも表示されます。
Rexec は Rexecd (リモート実行デーモン)とともに動作します。Rexecd は Unix など Linux を含む、ほとんどのオペレーティング システムで使用できます。Rexecd では Windows を自由に使用できません。
Windows の新バージョンから Linux や Windows の新バージョンを使ったリモート ホストに対しリモート送信タスクを処理できるサーバー クライアント アプリケーションは多数存在します。その中で、推奨されるアプリケーションは次の 2 つです。
- PsExec (Sysinternals に含まれる): PsExec を入手するには、http://technet.microsoft.com/sysinternals に移動してから[検索]フィールドで「
PsExec
」と入力します。Sysinternals のライセンス発行スキームにより当社からの PsExec の出荷は禁止されていますが、このアプリケーションは無料で使用できます。
- Plink (PuTTY.org から提供): Plink は http://www.putty.org から入手できます。PuTTY をダウンロードするページへのリンクをクリックし、Plink.exe のダウンロード リンクを探します。このファイルをクライアント コンピュータ上の希望の作業フォルダにダウンロードします。SSH プロトコルを使用する Plink は、PsExec に比べ安全性がさらに高いため、タスクが Linux のコンピュータまたはクラスタに送信される場合は、Plink が推奨されます。このアプリケーションは無料で使用できます。
注:
- PsExec の場合でも Plink の場合でも、リモート システムにサービスをインストールする必要はありません。必要なサービスが実行時にクライアントによってインストールされます。
- Simulation Mechanical ソフトウェアを Linux PC にインストール(してリモート ホストとして使用)するための情報は、「Linux へのインストール」ページを参照してください。
リモート実行プログラムを設定する
Rexec (Windows の古いバージョンにのみ含まれる)以外のリモート実行プログラムを使用している場合、[新規]ボタンを押して開始します。
リモート実行ユーティリティを正しく設定するために必ず定義しなくてはならないパラメータが 4 つあります。これら 4 つのパラメータを以下に説明します。説明の後に PsExec と Plink での具体的な設定例を示します。
- 説明: 一意の表示名を入力する必要があります。これは、[リモート実行オプション]ダイアログ ボックスでプログラム(たとえば PsExec や Plink)を識別するために使用されます。
- パス: ローカル システムにあるリモート実行プログラムのフル パスとファイル名です。
- オプション マスク:この設定により、[リモート ホスト]タブで提供される情報を使用してリモート実行プログラムのコマンド行をパラメータ化することができます。次の 4 つのトークンがサポートされています。
- %hostname%: リモート ホスト エントリのホスト名プロパティ。
- %username%: リモート ホスト エントリのユーザ名プロパティ。
- %password%: リモート ホスト エントリのパスワード プロパティ。
- %cmdline%: リモート システムの Autodesk Simulation インストールおよびモデル作業パスへのパスが通るように修正された Autodesk Simulation プロセッサ コマンド行
- ウインドウを表示:このチェック ボックスをオンすることで、リモート実行中にコマンド ウインドウが必ず表示されるよう指定できます。このチェック ボックスは、Microsoft Rexec ユーティリティに対して有効にする必要があります。コマンド ラインのパスワードが受け付けられないためです。そしてそれを、リモート実行プロセスの開始時にコマンド ウィンドウに入力する必要があります。
PsExec の場合のリモート実行プログラムの推奨設定:
- 説明: SysInternals PsExec
- パス: PsExec の実行ファイルへのフル パス(普通は C:\Program Files\pstools\psexec.exe ですが、これと異なる場合は実際のインストール パスに一致するように変更)
- オプション マスク: \\%hostname% -u %username% -p %password% %remotecmdline%
- ウインドウを表示: True
Plink の場合のリモート実行プログラムの推奨設定:
- 説明: PuTTY Plink
- パス: Plink.exe ファイルへのフル パス
- オプション マスク: -ssh %username%@%hostname% -pw %password% %remotecmdline%
- ウインドウを表示: True
「リモート ホスト タブ」ページに進み、リモート実行の設定を完了します。