強制変位は、モデルの節点、エッジ、またはサーフェスに適用できます。
強制変位の機能
- エッジ強制変位またはサーフェス強制変位は、節点強制変位をエッジまたはサーフェスの各節点に適用します。
- 強制変位により、指定した距離と方向で節点が並進または回転します。新しい節点がモデルに実際に追加されます。この新しい節点には、[大きさ]フィールドに入力した指定の並進値または回転値が適用されます。この並進または回転の方向は、[方向]領域のベクトルを使用して指定します。新しい節点は弾性境界要素を使用してモデルに結合されます。
- モデル上の節点の並進量または回転量は、[剛性]フィールドの値によって決定します。モデルと強制変位の接続に使用される弾性境界要素は、ばねのように動作し、方程式 F=kx に従います。剛性値 k が大きい場合、モデルの節点は新しい節点と同じ量だけ移動します。剛性値が小さい場合、境界要素自体がたわむため、一部の強制変位を吸収します。この場合、モデル上の節点の変位は、[大きさ]フィールドに入力した値よりも小さくなります。
- 解析で強制変位を使用するには、[解析パラメータ]ダイアログ ボックスの[乗数]タブの[変位]列で乗数を指定する必要があります。入力した値は、[大きさ]フィールドの値で乗算されます。この積が、変位境界要素の新しい節点に適用される変位となります。
- 指定した距離だけ節点が移動するのに必要な力またはモーメントは、[線形結果メニュー]プルダウン メニューを使用して、結果環境で確認できます。節点の変位ベクトルに沿って力またはモーメントを確認できます。
強制変位を適用する
節点、エッジ、またはサーフェスを選択している場合、表示領域で右クリックして[追加]プルダウン メニューを選択します。[節点の強制変位]、[エッジの強制変位]、または[サーフェスの強制変位]コマンドを選択します。
[セットアップ]
[拘束]
[強制変位]リボン コマンドを使用することもできます。 エッジ強制変位を適用できるのは、CAD ソリッド モデルまたは 2D メッシュ作成機能から作成されたパーツのみです。
強制変位に基づいて節点を並進または回転させるかどうかを指定する場合は、[タイプ]領域で適切なラジオ ボタンを選択します。[大きさ]フィールドで変位の大きさを指定し、[方向]領域で移動方向を指定します。モデルと強制変位の結合に使用する境界要素の剛性を[剛性]フィールドで指定します。
注: 複数のパーツが合流する重複した頂点への節点荷重の適用方法に関する情報については、「
荷重および拘束」ページの「重複した頂点への荷重と拘束の適用」のコメントを参照してください。