注: Autodesk が提供するライブラリは読み取り専用であり、変更することはできません。ライブラリにある材料を変更する場合は、個々の材料を別のライブラリにコピーするか、またはライブラリ全体をコピーします。次の説明を参照してください。
新しい材料ライブラリを作成するには:
各ライブラリは独立したファイル(実際は、.MLB、.CDX、.FPT の 3 ファイル)となっていて、それぞれに材料セットが含まれています。材料の種類ごとにライブラリを分けるか、すべての材料を 1 つのライブラリにまとめるかは、ユーザの好みに応じて選択できます。
既定のライブラリを設定するには:
材料ライブラリ マネージャに表示される任意のライブラリを、既定のライブラリとして設定することができます。(既定のライブラリは、モデルのパーツに材料を割り当てるときに表示されます。当然ながら、そのときに他のライブラリの材料を選択することも可能です。)既定の設定にするライブラリを選択するには、ライブラリ メニュー(
)から[既定として設定]を選択します。
ヒント:
- [お気に入り]のライブラリが作成されていれば、上記の手順でそのライブラリを既定として設定することができます。
- [お気に入り]のライブラリは、ライブラリ マネージャから作成する方法(この後の「ライブラリ間で材料をコピーするには」を参照)、またはパーツに材料を割り当てるときの[要素材料の選択]ダイアログから作成する方法(「解析の設定と実行」>「FEA エディタ環境を使用する」の「材料特性を定義する」を参照)があります。
新しい材料カテゴリを追加するには:
材料カテゴリは、ライブラリ内のフォルダです。ライブラリに追加された材料を、それぞれ別のカテゴリに割り当てることができます。こうすると、大きなライブラリを整理するのに便利です。たとえば、「セラミック」、「金属」、「プラスチック」という名前のカテゴリを作成するとします。「金属」カテゴリには「アルミニウム」や「鋼鉄」というサブカテゴリを作成できます。
- [ツール]
[オプション]
[材料ライブラリの管理]コマンドを使用して、材料ライブラリ マネージャを開きます。
- ツリー表示で、該当するタブをクリックしてライブラリを選択します。
- ツリー表示で右クリックし、[新しい材料カテゴリの追加]を選択します。
- ダイアログが表示されます。新しいカテゴリ(フォルダ)の名前を入力し、[OK]をクリックします。
新しい材料をライブラリに追加するには:
- [ツール]
[オプション]
[材料ライブラリの管理]コマンドを使用して、材料ライブラリ マネージャを開きます。
- ツリー表示で、該当するタブをクリックしてライブラリを選択します。
- ツリー表示で右クリックし、[新しい材料の追加]を選択します。
- [新しい材料]ダイアログが表示されます。
- [材料名称]フィールドに材料の名前を入力します。
- この材料に使用する材料モデルを、[材料モデル]ドロップダウン ボックスから選択します。ライブラリに追加された材料モデルに応じて、材料をパーツに適用する際にその材料がリストに表示されるかどうかは異なります。ライブラリの材料モデルは、パーツに適用する特定の要素タイプおよび材料モデルに対応します。要素タイプおよび解析タイプごとに使用可能な材料モデルについては、「材料モデルの表」を参照してください。
- 材料についての説明を、[材料説明]フィールドに入力します。
- 材料特性のソースに関する説明を、[材料ソースの説明]フィールドに入力します。
- 材料特性を Web サイトから入手した場合は、[材料ソースの URL]フィールドにそのアドレスを入力します。
- [単位系]ドロップダウン ボックスから単位系を選択します。ソースのプロパティに異なる単位系が混在している場合は、任意の単位系を使用する方が便利です。ライブラリに追加された材料特性は、必要に応じて、モデルで使用される単位系に自動的に変換されます。
- 右側にあるカテゴリのリストを使用して、新しい材料を追加するカテゴリ(フォルダ)を選択します。(追加先のカテゴリを間違えた場合でも、ツリー表示で材料をドラッグして正しいフォルダに移動できます。)
- [OK]ボタンをクリックします。新しい材料がツリー表示に追加され、選択した材料モデルの材料特性が材料ライブラリ マネージャに表示されるようになります。必要な材料特性を、プロパティ グリッドの該当フィールドに入力します。一部の解析では、使用されない特性もあります。たとえば、線形解析を実行する場合、塑性特性は必要ありません。
- すべての情報を入力したら、ツールバーの[変更を保存]ボタンをクリックします。
ヒント: モデルに材料を割り当てるときにも、新しい材料をライブラリに追加することが可能です。詳細については、「解析の設定と実行」>「
FEA エディタ環境を使用する」の「材料特性を定義する」を参照してください。
カスタマイズしたライブラリの材料を編集するには
- [ツール]
[オプション]
[材料ライブラリの管理]コマンドを使用して、材料ライブラリ マネージャを開きます。
- ツリー表示で、該当するタブをクリックしてライブラリを選択します。
- ツリー表示で、編集する材料を選択します。
- プロパティ グリッドのデータ フィールドに、必要な変更を加えます。
- ツールバーの[変更を保存]ボタンをクリックします。
ヒント: [変更を保存]ツールバー ボタンは、[Enter]キーを押したとき、または別のフィールドに移動したときにアクティブになります。保存する必要がある特性は太字で表示されます。ライブラリに変更が保存される前に、[ライブラリから再読み込み]ツールバー ボタンをクリックすると、ライブラリに最後に保存された材料特性に戻ります。[既定からリセット]ツールバー ボタンをクリックすると、すべての材料特性が既定値(通常はゼロ)に変更されます。
カスタマイズしたライブラリから材料を削除するには:
- [ツール]
[オプション]
[材料ライブラリの管理]コマンドを使用して、材料ライブラリ マネージャを開きます。
- ツリー表示で、該当するタブをクリックしてライブラリを選択します。
- ツリー表示で、削除する材料を選択します。
- 右クリックして[材料を削除]を選択します。
- 選択した材料を削除してよいかどうかを確認するメッセージが表示されます。問題がなければ[はい]をクリックします。
既存の材料ライブラリにアクセスするには:
ライブラリ ファイルが存在していてもソフトウェアにリンクされていない場合は、次の手順を使用します。たとえば、あるユーザが作成したライブラリに別のユーザがアクセスする必要がある場合や、更新されたライブラリをインストールした後にカスタム ライブラリへの接続を確立し直す必要がある場合に実行します。
- [ツール]
[オプション]
[材料ライブラリの管理]コマンドを使用して、材料ライブラリ マネージャを開きます。
- ツールバーの[既存のライブラリを追加] ([追加])ボタンをクリックします。
- ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックします。
- 追加される材料ライブラリに対してわかりやすい名前を指定するよう求めるメッセージが表示されます。この名前が材料ライブラリのリストに表示されます。材料ライブラリ マネージャでは、前回指定したファイル名が既定で使用されますが、新しい名前を入力することもできます。その後、[OK]をクリックします。材料ライブラリ マネージャにより、既存の材料ライブラリのパスが作成されます。