[入力ファイルおよびオプション]タブ

[入力ファイルおよびオプション]タブは、既存の結果のファイルを指定する際に使用します。結果はネイティブバイナリ形式、またはテキストファイルとなります。テキストファイルは何らかの変更を加えた前回の変換の場所か、[結果]環境に表示される結果を有する異なるプログラムの場所にある場合があります。

[既存の結果のファイルタイプ]セクション: 既存の結果ファイルの形式を選択します。バイナリ形式がプロセッサによって作成されます。形式をテキストに設定すると、テキストファイルの読み込み要件を確認するポップアップウインドウが毎回表示されます。テキストファイルの要件は次のとおりです。
- ファイルのヘッダーは、節点と荷重ケースの番号を示すものである必要があります。ヘッダーに表示される他の 10 個の値は、[節点結果の変換]では使用されませんが、ソフトウェアの別の機能で使用されるため含まれている必要があります。
- [節点結果の変換]では、ファイルのそれぞれの荷重ケースが同じ番号の節点を有している必要があります。これは、荷重ケースで作成された公式バイナリファイルとテキストファイルにも当てはまります。ただし、荷重ケースのスプレッドシートで作成されたファイルには当てはまらない場合もあります(「[荷重ケースおよび節点出力]タブ」を参照してください)。また、テキストファイルは[節点結果の変換]では不可能な方法で変更を加えることもできます。
- すべての荷重ケースと節点の結果が含まれている必要があります。結果の行数は(LC 荷重ケース) x (N 節点)となります。さらに、それぞれの 6 自由度の値(変位、速度など)は、その値が実際に使用されるかどうかにかかわらず、同じ行に含まれている必要があります。テキストファイルを[節点結果の変換]で作成した場合は、単一の行の複数の[グループ]結果を使用することはできません。
- ヘッダーの値と各自由度の行の値は、コンマなどの認識可能な文字で区切る必要があります。これらの値は、区切りを入れる一意の文字を使用しないと同時に実行することはできません。
- 空の行とオプション列のヘッダーがあっても、列の最初が数字でなければエラーは生じず、[節点結果の変換]では無視されます。最初の文字(スペース、+ 記号、- 記号、小数点を削除した後)が 0～9 の数字の場合、その列は数字で始まると認識されます。
- 状況に応じて、荷重ケースと節点の番号を各自由度の行(変位、速度など)に含めます。荷重ケースと節点の番号はともに無視されるため、ヘッダーに含まれる荷重ケースと節点の番号の値は必ず正確になります。[節点結果の変換]では、テキストファイルの荷重ケースは、行の実際の荷重ケースの番号にかかわらず、1～LC(解析タイプによっては 0～LC-1)として認識されます。
  注: [節点結果の変換]では、各行のエントリ数が確認され、適切なファイル形式に関してある程度の確実性が確保されます。テキストファイルがスプレッドシートプログラムで編集、保存された場合は、余分な文字が行の末尾に追加されていないかどうかを確認してください。一部のスプレッドシートでは、各行のエントリ数が同一になるように、ファイルの各行にコンマ(,)が追加されます。こうした余分な文字によって、既存のテキストファイルを読み込む際に問題が生じる場合があります。変更後のファイルを正しく読み込むために、[分量を無視]を有効化する方法もあります。詳細は以下を参照してください。これにより各行におけるエントリ数の確認が無効化されるため、必要があり、「かつ」ファイルの構造が適切であることが確実な場合「のみ」有効化してください。または、テキストエディタを使用してヘッダーの行を、スプレッドシートを使用して自由度の行を個別に編集します。それから 2 つのドキュメントを統合し、[節点結果の変換]で読み込むテキストファイルを作成してください。
使用するテキストファイルを指定したら、列を区切る文字を[テキスト入力オプション]: [列の区切り]リストで指定する必要があります。その後[既存の結果ファイル]ボタンが有効化(グレーで表示されなくなります)されます。

[テキスト入力オプション]セクション: [既存の結果のファイルタイプ]がテキストに設定されている場合に表示されるフレームです。4 つの各オプションを使用して、次のように既存のテキストファイルに含める内容を指定します。
- [列の区切り]ドロップダウン: ドロップダウンリストを使用するか文字(複数可)を入力して、入力内容のそれぞれの値を区切る文字を指定できます。既定では、列の区切り文字はコンマ(,)、セミコロン(;)、タブ、スペースです。列の区切りには、入力行に一意の文字であれば、入力可能なすべての文字を使用できます。例外: 引用符記号("")は機能しません。
  このアイテムを選択して既存の結果ファイルを開くと、このコントロールはグレー表示に変わります。再度有効にするには、まず[既存の結果のファイルタイプ]をバイナリに設定してから、テキストに切り替えます。
- [各行の荷重ケース番号]チェックボックス: チェックを入れると、6 自由度の値(変位、速度など)を含む各行に、荷重ケースの番号も含まれていることが示されます。変換プロセスでは荷重ケース番号は使用されないため、このボックスにチェックを入れるということは、各入力行の最初で 1 つの余分な値が読み込まれ、スキップされる必要があるということを単に意味します。たとえば荷重ケース 1、2、5 および 7 がテキストファイルに含まれている場合は、[節点結果の変換]によるテキストファイルの読み込みの際に、これらの荷重ケースがそれぞれ 1、2、3 および 4 として認識されます。
- [各行の節点番号]チェックボックス: チェックが入っていると、チェックを入れると、6 自由度の値(変位、速度など)を含む各行に、節点番号も含まれていることが示されます。変換プロセスでは節点番号は使用されないため、このボックスにチェックを入れるということは、各入力行の最初で 1 つの余分な値が読み込まれ、スキップされる必要があるということを単に意味します。
- [各行の分量を無視]チェックボックス: スプレッドシートプログラムでテキストを編集する際の注意について上記で述べたとおり、[節点結果の変換]では、各入力行の値の数が正しいかどうかを確認することで、適切な入力ファイルが読み込まれているかどうかを確認します。テキストファイルが変更され、各行の値が適切な数を超えた場合は、このチェックボックスをオンにします。チェックが入っていると、[節点結果の変換]によって変換プロセス中に数の次の行が検索され、それが正しい行と認識されます。このオプションが同期していない場合は、適切なエントリ数が見つかるかどうかを確認することによって、これを検知することはできません。この場合、出力結果が間違ったものになる可能性があります。
[既存の結果ファイル]ボタン: 標準的な Windows の[開く]ダイアログのウインドウを表示するには、このボタンをクリックします。変換するファイルの名前を選択、または入力します。選択された既存のファイルの名前が表示されます。名前が長すぎて全体を表示できない場合、ラベル上にマウスを合わせると、完全な名前が表示されます。既存のファイルがテキストファイルの場合は、新しい結果ファイルが作成された後に名前がグレーで表示されるようになります。同じ既存のファイルを再度読み込むためには、[既存の結果ファイル]ボタンをクリックしてそのファイルを選択してください。