[荷重ケースおよび節点出力]タブは、既存の結果ファイルから新しい結果ファイルに変換する荷重ケースおよび節点を指定する際に使用します(いずれも複数指定可能)。 ファイル全体を変換するよう指定するか、あるいは特定の荷重ケースおよび節点を指定できます。
- [ケースを指定、すべての節点]オプション(荷重ケース リスト):このオプションはバイナリおよびテキスト入力ファイルで使用できます。このラジオ ボタンを選択すると、タブの左半分にある各項目がアクティブになります。変換する荷重ケース(あるいは、解析タイプに応じてタイム ステップ、モード形状など)を、荷重ケース リストの該当するケースにチェックを入れることにより指定します。チェック マークの付いているケースは変換されます。チェック マークの付いた荷重ケースのすべての節点が新しい結果ファイルに書き込まれます。[すべて選択]、[選択なし]、および[選択項目を切り替え]ボタンを使用して、リスト内での各項目のチェックを変更します。
注: 既存の結果ファイルがテキスト形式である状況においては、ヘッダの解析コードから解析タイプが一意的に把握されることはありません。このため、結果が荷重ケースであるかタイム ステップであるか、また最初の結果が荷重ケース 1 であるかタイム ステップ 0 であるかは把握されません。この点は、節点結果の変換によってテキスト ファイルの最初の 20 行が検索され、既存の結果ファイルがリストされるかどうかが確認されることによって補間されます。確認される場合、リストされるファイルの拡張子によってテキスト ファイル内のデータが正確に表わされると仮定されます。ヘッダの解析コードによってデータのタイプが区別されない場合、また既存の結果ファイルを特定できない場合は、リスト内のラベルが既定の荷重ケースに戻され、荷重ケース 1 から始まります。線形静的応力の反力の場合はさらに複雑になります!(付録「
DO ファイル内の解析コードおよび解析タイプ」を参照してください。)
- [荷重ケースおよび節点を指定]オプション(荷重ケース スプレッドシート):このオプションはバイナリ入力ファイルでのみ使用できます。このラジオ ボタンを選択すると、タブの右半分にある各項目がアクティブになります。荷重ケース スプレッドシートの該当する列において、どの荷重ケースおよび対応する節点を変換するかを指定します。ダッシュ(-)およびカンマ(,)を使用して、所定のセル内に一定範囲 の値および区切られた値をそれぞれ指定できます。たとえば、エントリ
によって、荷重ケース 3 の節点 4 から 10 および 20 から 30 が書き込まれた後、荷重ケース 6 の同一節点が書き込まれます。 範囲は昇順(低値から高値)とする必要があります。所定のセルに最大 50 のエントリを指定できます。49 個のカンマを使用して 50 個の値を(個々の値または範囲で)区切ることができます。結果は、スプレッドシートに定められた順序で新しい結果ファイルに変換されます。
荷重ケース スプレッドシートでの作業中に、次のショートカット キーを使用できます。
キー |
機能 |
[F2]またはダブルクリック |
現在のセルを編集します。 |
[Enter] |
次のセルに移動します(必要に応じて空行を追加します) |
[Ctrl]+[D] |
ハイライトされた列を最初のセルのコピーで埋めます(コピー)。これは 1 つの列のみを対象とします。 |
[Ctrl]+[S] |
ハイライトされた列を一連の数字で埋めます。 アクティブになっている場合、最初のセルに各エントリの増分値を入力するよう促されます。(1-5 などの範囲は 2 つのエントリとしてカウントされます。)各増分値が前のセルの値に追加されて、次のセルの値が作られます。入力された増分値よりも多くのエントリが最初のセルにある場合、未指定の値にゼロ(0)が使用されます。これは 1 つの列のみを対象とします。付録「例」を参照してください。
|
削除 |
ハイライトされたセルからエントリをクリアします。 |
右クリック |
使用できるコマンドのポップアップを表示します。 |
セルの幅および行の高さを調節して、コンテンツ全体を表示することができます。各値の間にスペースが含まれる場合は、エントリが次の行へとラップします。選択した行を削除する、または選択した行の前に空白行を挿入する(実際には、選択した行を下に移動する)には、[行を削除]および[行を挿入]ボタンを使用します。その他の注意点は次のとおりです。
-
- セル内に配置されるエントリは、その有効性がチェックされます。たとえば、通常は、前回のタイム ステップよりも大きいタイム ステップ番号をファイル([荷重ケースおよび節点出力]タブの右上)に入力することはありません。このような状況においては、警告ポップアップが表示されます。ただし、入力して[入力を保存]ボタンを使用するのみであったり、モデルの実行から完了の前に理論的には可能であることから、警告を無効にすることができます。([ファイルを作成]ボタンをクリックすると、無効なエントリが有効なエントリに設定されます。これにより、予想よりも多く、多様な出力がなされることがあります。)
- 既存の結果ファイル タイプがテキストの場合には、荷重ケース スプレッドシートを使用することはできません。回避策としては、テキスト ファイルをバイナリ形式に変換します。(該当する荷重ケースのすべての節点、(大きさではない)すべての 6自由度を伴うテキスト ファイルを作成します。いずれの結果をも削除することなく、テキスト ファイルを変更します。)その後、新規作成したバイナリ ファイルを既存の結果ファイルとして選択して、荷重ケース スプレッドシートを使用して選択した節点を出力します。
- 荷重ケース スプレッドシートの使用時に、ヘッダに問題が発生する可能性があります。完了した結果ファイルでは、6 自由度値の行数は、(LC 荷重ケース) x (N 節点)に等しくなります。ただし、これは、各荷重ケースにおいて結果ファイルに同数の N 節点が含まれることを仮定しています。荷重ケース スプレッドシートを使用すると、各荷重ケースに対して同数の節点を変換する必要はありません。このため、ヘッダの節点数は荷重ケースに書き出される最大数に基づきます。スプレッドシートの各行(マージされた行も含む)により示される荷重ケースの合計量がヘッダの荷重ケース番号となり、実際の荷重ケース番号そのものは考慮されません。このため、
と入力すると、2 つの荷重ケース(2 つの行に基づく)および 11 の節点(最初の行に基づく)を伴う出力ヘッダが生成されます。 ソフトウェアによってこのような結果ファイルが読み込まれるため、ユーザはこのような状況に対して責任をもちます。
マージされた荷重ケースと通常の行との相違は、次の例において確認できます。
ユーザによる入力内容 |
結果の出力 |
|
荷重 |
|
|
|
ケース |
節点 |
|
|
1 |
3 |
|
|
1 |
5 |
|
|
1 |
7 |
|
マージされた荷重ケース
|
1 |
10 |
<-- マージされたセル(行 2)の節点が次の荷重ケースの前にプリントされる |
1 |
11 |
1 |
12 |
|
1 |
13 |
|
2 |
3 |
|
2 |
5 |
|
2 |
7 |
|
2 |
10 |
<-- |
2 |
11 |
|
2 |
12 |
|
2 |
13 |
|
は、入力 と同等 |
荷重ケースを分割
|
荷重 |
|
|
ケース |
節点 |
|
1 |
3 |
|
1 |
5 |
|
1 |
7 |
|
2 |
3 |
<-- 各荷重ケースは次の行(行 2)の節点の前にプリントされる |
2 |
5 |
2 |
7 |
|
1 |
10 |
|
1 |
11 |
|
1 |
12 |
|
1 |
13 |
|
2 |
10 |
<-- |
2 |
11 |
|
2 |
12 |
|
2 |
13 |
|
- [荷重ケースを分割]ボタン:複数行を選択した場合、[荷重ケースを分割]ボタンをクリックすると、マージされた荷重ケースが削除されます。この操作によって、[荷重ケースをマージ]ボタンですべてのエントリが最初のエントリと同一にされる前に存在していた可能性のある荷重ケース エントリがリストアされることはありません。