法線バンプ マップは、低ポリゴン オブジェクトに高解像度詳細を追加する方法です。ゲーム エンジンなどのリアルタイム表示デバイスでとくに便利で、レンダリングしたシーンとアニメーションでも使用できます。
法線マップは、通常のバンプ マップに使用するグレースケール マップではなく、3 色マップです(「バンプ マップ」を参照)。赤チャネルは法線方向の左右軸を、緑チャネルは法線方向の上下軸を、青チャネルは垂直深度をコード化します。
3ds Max では多種多様な方法により、法線バンプ マップの作成と使用を行いますが、最も直接的で簡単なワークフローは次のとおりです。
低解像度モデルには高解像度モデル全体の形状とアウトラインを含め、一般的には少し小さくして、投影された高解像度モデルの詳細が、そのサーフェスの上に表示されるようにします。
[テクスチャをレンダリング](Render To Texture)ダイアログ ボックスが表示されます。
選択ダイアログ ボックスが表示されます。3ds Max
3ds Max により、投影モディファイヤが低解像度オブジェクトに適用されます。
3ds Max によって法線マップがレンダリングされ、高解像度オブジェクトの法線データが保存されます。その他の種類のテクスチャ ベイク処理については、シェル マテリアルが作成されて低解像度オブジェクトに適用されます。法線マップはバンプ コンポーネントとして割り当てられます。
3ds Max インタフェースでは、法線バンプ マップのコントロールが、次の 3 つの場所に表示されます。
法線投影のコントロールは、[ベイク処理するオブジェクト](Objects To Bake)ロールアウトと[出力](Output)ロールアウトにあります。
投影モディファイヤは、ユーザが適用するか、[テクスチャをレンダリング](Render To Texture)で自動的に適用します。
[法線バンプに出力](Output Into Normal Bump)にチェックマークを付けると、(上の手順 9)、[テクスチャをレンダリング](Render To Texture)によって法線バンプ マップが自動的に作成されます。
Nitrous ドライバ(既定では Nitrous Direct3D 11)または DirectX 9 以降による旧バージョンの Direct3D ドライバを使用する場合、任意のシェーディング ビューポートで法線マップを表示することができます。
DirectX 8 以降による旧バージョンの Direct3D ドライバを使用する場合は、メタルバンプ シェーダを使用してビューポートで法線マップを表示できます。
OpenGL ドライバを使用する場合は、ビューポートで法線バンプ マップの 3 次元表示は行われません。 しかし、法線マップをレンダリングしたり、レンダリングで法線マップを使用したりすることはできます。
さまざまなサブオブジェクト選択をさまざまな高解像度ジオメトリに関連付けることができます。「[参照されたジオメトリ](Reference Geometry)ロールアウト([投影](Projection)モディファイヤ)」を参照してください。