ToolbarItem オブジェクトのプロパティを使用することで、このオブジェクトの Toolbar オブジェクトでの外観や動作をコントロールすることができます。
すべてのツールバー項目は、次のプロパティを共有します。
- TagString
- タグは名前タグとも呼び、英数字とアンダースコア(_)文字からなる文字列です。この文字列は特定のツールバー内のツールバー項目を一意に識別するためのものです。ツールバー項目を作成すると、自動的に新しいタグが割り当てられます。
TagString プロパティを使用すると、タグの値を読み込むまたは書き込むことができます。
- Name
- 名前はツールバー項目を識別する文字列です。ユーザがマウスまたは他のポインティング デバイスをツールバー項目に合わせたときに、AutoCAD で表示されるツールチップにも使用される文字列です。
Name プロパティを使用すると、名前の値を読み込んだり、書き込むことができます。
- Macro
- マクロは、メニュー項目が選択されたときに特定のアクションを実行する一連のコマンドです。メニュー マクロには、タスクを遂行するキーストロークを列挙しただけのものもあれば、コマンド、AutoLISP、DIESEL、または ActiveX プログラミング コードを複雑に組み合わせたものもあります。
Macro プロパティを使用すると、マクロの値を読み込んだり、書き込むことができます。
- HelpString
- ヘルプ文字列は、ツールバー ボタンに関して AutoCAD ステータス行に表示される文字列です。
HelpString プロパティを使用すると、ヘルプ文字列の値を読み込んだり、書き込むことができます。
- Index
- ツールバー項目のインデックスは、そのツールバー項目が属するツールバー内での位置を示します。ツールバーのインデックス位置は必ず位置 0 から始まります。たとえば、ツールバーの最初の項目の場合は、インデックス位置 0 となります。ツールバーの 2 番目の項目の場合は、インデックス位置 1 となります。
Index プロパティを使用すると、ツールバー項目のインデックス位置を読み込むことができます。
- Type
- ツールバー項目は、 標準ツールバー ボタン、区切り記号、フライアウト ツールバー ボタン、特殊なコントロール要素のいずれかのタイプになります。標準ツールバー ボタンの場合、このプロパティからは acButton が返されます。項目が区切り記号の場合、このプロパティから acToolButtonSeparator が返されます。項目がフライアウト ボタンの場合、acFlyout が返されます。項目が特殊なコントロール要素の場合、acControl が返されます。
Type プロパティを使用すると、ツールバー項目のタイプを判定することができます。
- Flyout
- ツールバー項目のタイプが acFlyout の場合に、このプロパティはフライアウト ツールバーとしてアタッチされているツールバーを返します。フライアウト ツールバーは Toolbar オブジェクトとして返されます。
メニュー項目のタイプが acFlyout でない場合、このプロパティは NULL を返します。
Flyout プロパティを使用すると、ツールバー項目のフライアウト ツールバーを見つけることができます。
- Parent
- このプロパティは、当該ツールバー項目が入っているツールバーを返します。親ツールバーは Toolbar オブジェクトとして返されます。
Parent プロパティを使用すると、ツールバー項目が属しているツールバーを見つけることができます。
- ツールバーのプロパティ
- 他にも、ツールバーのすべてのツールバー項目にあてはまるプロパティが各種あります。その中には、ツールバーがドッキングするツールバーか、それとも浮動ツールバーか、表示と非表示のどちらであるか、およびツールバーが大きいボタンと小さいボタンのどちらを使用するかなどを示すプロパティがあります。