印刷の前に、図面の各部に対して、正確なズーム倍率を設定することができます。
ペーパー空間と相対的にビューの尺度を設定すると、表示される各ビューに対して共通した尺度が設定されます。たとえば、下の図は複数のビューポートを持つペーパー空間のビューを示しています。この場合は、ビューポートの尺度およびビューがそれぞれ異なります。印刷図面の尺度を正確に設定するには、前のビューまたは実物大のモデルではなくペーパー空間と相対的に、各ビューの尺度を設定する必要があります。
ペーパー空間で作業を行うときは、尺度係数は、印刷された図面とビューポートで表示されているモデルの実際の大きさとの比率を表します。この尺度を計算するには、ペーパー空間の単位をモデル空間の単位で割ります。たとえば、1/4 の尺度の図面では、ペーパー空間の 1 単位 = モデル空間の 4 単位 (1:4) という尺度係数を指定します。
ZoomScaled メソッドを使用して、ペーパー空間の単位を基準としてビューポートの尺度を設定します。このメソッドでは、 尺度変更するビューポート、尺度係数、および尺度係数を適用する方法という 3 つの値を入力します。 尺度係数を適用する方法についての値は省略可能で、尺度がどのように適用されるかを決定します。
ペーパー空間の単位との相対的な尺度を指定するには、acZoomScaled-RelativePSpace という定数を指定します。
図で示すように、ペーパー空間の単位との相対的な尺度として 2 を入力すると、ビューポートでの尺度はペーパー空間の単位の大きさの 2 倍になります。ペーパー空間との相対的な尺度として 0.5 を入力すると、尺度はペーパー空間の単位の大きさの半分になります。このモデルは、実際のサイズの半分の大きさで印刷されます。