コードをステップ実行する

実行時にサブルーチンまたは関数のコードをステップ実行することによって、問題を発見したり、コード内の分岐を評価することができます。

サブルーチンまたは関数の実行は、その宣言行や、実行を一時停止するコード行にブレークポイントを配置することによって一時停止することができます。実行を一時停止した後は、ステップ実行することにより、1 行ずつコードの結果を評価することができます。コード行の評価が終了したら、通常の実行に戻すことガできます。

次の手順では、[ステップ イン]機能を使用して gardenpath マクロをステップ実行する方法を学びます。

  1. AutoCAD で 、 [管理]タブ [アプリケーション]パネル [VBA マクロ実行]をクリックします。 検索
  2. [マクロ]ダイアログ ボックスで、ThisDrawing.gardenpath マクロを選択して[ステップ イン]をクリックします。

    VBA IDE が表示され、gardenpath マクロの実行が一時停止されます。宣言行 Public Sub gardenpath() がハイライト表示されており、そこで一時停止していることがわかります。

  3. メニュー バーで、[デバッグ] [ステップ イン]をクリックして次のコード文に進みます。

    今度は、コード文 gpuser がハイライト表示されます。

    注: [デバッグ]ツールバーの[ステップ イン]をクリックしてもかまいません。
  4. [F8]を押して gpuser サブルーチンにステップ インします。

    実行は、gpuser サブルーチンの宣言行に移動します。コード文 Private Sub gpuser() がハイライト表示されます。

  5. [F8]を 2 回押して GetPoint メソッドを実行します。

    ハイライト表示が消え、新しいコードは示されません。これは、GetPoint メソッドでは AutoCAD で点を入力する必要があるためです。

  6. AutoCAD ウィンドウに戻ります。

    GetPoint メソッドで指定したプロンプトがコマンドラインに表示されています。

  7. プロンプト 「歩道の始点を指定:」 に対して、作図領域で点を指定します。

    フォーカスが VBA IDE に戻り、コード文 sp(0) = varRet(0) がハイライト表示されます。

  8. コード エディタ ウィンドウで、varRet(0) 上にカーソルを置きます。ツールチップに、図面で指定した点の X 座標の値が表示されます。このツールチップには、varRet 変数に格納されている配列の第 1 要素に割り当てられた現在の値が表示されます。
  9. メニュー バーで、[表示] [ローカル ウィンドウ]を選択します。

    [ローカル]ウィンドウが表示されます。マクロの実行中に、すべてのローカル変数とその値が[ローカル]ウィンドウに表示されます。

  10. [ローカル]ウィンドウで、varRet 項目を展開し、配列に割り当てられた倍精度浮動小数点値を評価します。
  11. メニュー バーで、[実行] [継続]をクリックして通常の実行を再開します。 AutoCAD に切り替え、残りの各プロンプトに対して値を指定します。