vlax-import-type-library (AutoLISP/ActiveX)

タイプ ライブラリから情報を読み込みます。

サポートされているプラットフォーム: Windows のみ

構文と要素

(vlax-import-type-library :tlb-filename filename [:methods-prefix mprefix  :properties-prefix pprefix :constants-prefix cprefix])
filename

タイプ: 文字列

タイプ ライブラリの名前。ファイルは次のいずれかのタイプでなくてはなりません。

  • タイプ ライブラリ(.tlb)ファイル、またはオブジェクト ライブラリ(.olb)ファイル
  • 実行形式(.exe)ファイル
  • タイプ ライブラリ リソースを含んだライブラリ(.dll)ファイル
  • タイプ ライブラリを保持している複合ドキュメント
  • LoadTypeLib API が認識可能な他の任意のファイル形式

tlb-filename パラメータでパスを省略した場合は、AutoCAD サポート ファイル検索パスを使用してファイルが検索されます。

mprefix

タイプ: 文字列

メソッド ラッパー関数に使用する接頭語。たとえば、タイプ ライブラリに Calculate メソッドが含まれている場合に mprefix パラメータに "cc-" と指定すると、VisualLISP は cc-Calculate というラッパー関数を作成します。 このパラメータの既定は "" です。

pprefix

タイプ: 文字列

プロパティ ラッパー 関数に使用する接頭語。たとえば、タイプライブラリに、読み込みと書き出しの両方が許可された Width プロパティが含まれているとして、pprefix に "cc-" が指定されると、Visual LISP は cc-get-Width および cc-put-Width という名前のラッパー関数を生成します。 このパラメータの既定は "" です。

cprefix

タイプ: 文字列

タイプ ライブラリに含まれる定数に使用する接頭語。たとえば、タイプライブラリに、読み込みと書き込みの両方の許可を持つ ccMaxCountOfRecords プロパティが含まれ、cprefix に "cc-" が指定されると、Visual LISP は cc-ccMaxCountOfRecords という名前の定数を生成します。このパラメータの既定は "" です。

注: vlax-import-type-library 関数に引数を渡すときには、キーワードが必要になります。

戻り値

タイプ: T または nil

正常終了した場合は T、ライブラリが読み込めなかった場合は nil

注意

vlax-import-type-library 関数によって作成された関数ラッパーは、vlax-import-type-library 関数を実行したドキュメントのコンテキストでのみ使用可能です。

現在のリリースでは、コンパイル時ではなく、実行時に vlax-import-type-library 関数が実行されます。将来のリリースでは、この点が変更される可能性があります。vlax‑import‑type‑library 関数を使用するときは、次のことをお勧めします。

メソッドとプロパティの接頭語 "msw-" を割り当て、定数に接頭語 "mswc-" を割り当てて、Microsoft Word タイプ ライブラリを読み込みます。

(vlax-import-type-library
  :tlb-filename "c:/program files/microsoft office/office14/msword.olb"
  :methods-prefix "msw-"
  :properties-prefix "msw-"
  :constants-prefix "mswc-")
T