作図領域に複数のベクトルを描きます。
サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS
(grvecs vlist [trans])
タイプ: リスト
省略可能な色を示す整数と 2 つの点のリストから構成されたベクトルのリスト。vlist 引数の形式の詳細は、「戻り値」の下に記載された「ベクトル リストの型式」を参照してください。
タイプ: リスト
ベクトル リストで定義したベクトルの位置または比率を変更するために使用する変換マトリックス。このマトリックスは、4 つの実数から成る 4 つのリストのリストです。
タイプ: nil
常に nil を返します。
vlist 引数の形式は次のとおりです。
([color1] from1 to1 [color2] from2 to2 ...)
色の値は、vlist 引数に異なる値が指定されるまで有効です。AutoCAD の色の範囲は 0 ~ 255 です。色の値が 256 以上の場合、以降のベクトルは XOR で描かれ、描かれた部分が反転します。自分自身が上書きされると、消去されます。色の値が負の場合、ベクトルがハイライト表示されます。ハイライト表示は、表示デバイスによって異なります。ほとんどのディスプレイ ドライバは破線によってハイライトを示しますが、異なる色で示すものもあります。
一対の座標リスト、from と to は、現在の UCS で表されるベクトルの端点を指定します。これらは、2D 点または 3D 点が可能です。ベクトルの座標は、必ず一対のリスト(2 つの連続する座標リスト)として渡さなければなりません。そうしないと、grvecs 関数の呼び出しはできません。
AutoCAD は、スクリーンに収まるようにベクトルをクリップします。
次のコードを実行すると、5 本の垂直線が作図領域に、それぞれ異なる色で描かれます。
(grvecs '(1 (1 2)(1 5) Draws a red line from (1,2) to (1,5) 2 (2 2)(2 5) Draws a yellow line from (2,2) to (2,5) 3 (3 2)(3 5) Draws a green line from (3,2) to (3,5) 4 (4 2)(4 5) Draws a cyan line from (4,2) to (4,5) 5 (5 2)(5 5) Draws a blue line from (5,2) to (5,5) ) )
次のマトリックスは、倍率が 1.0 で平行移動が 5.0, 5.0, 0.0 であることを表しています。このマトリックスを上記のベクトルのリストに適用すると、5.0, 5.0, 0.0 だけオフセットされます。
'((1.0 0.0 0.0 5.0) (0.0 1.0 0.0 5.0) (0.0 0.0 1.0 0.0) (0.0 0.0 0.0 1.0) )