次のコマンドを指定したバージョンで実行します。
サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS
(initcommandversion [version])
タイプ: 整数型
この引数は、使用するコマンドのバージョンを指定します。この引数を省略した場合、サポートされているコマンドの次の使用(次の使用のみ)では、最新バージョンに初期化されます。
タイプ: T
常に T を返します。
この関数は、どのように実行されたかに関係なく、バージョンをサポートしているコマンドに、指定した動作をさせます。この関数は、コマンド バージョンをサポートするように更新されたコマンドに対してのみ有効です。このようなコマンドでは、初期化されたコマンド バージョンのテストは、AutoLISP やスクリプトを使用して実行されたコマンドかどうかを確認する旧方式のテストに取って代わります。サポートされているコマンドが手動で実行された場合、既定のバージョンは 2 (または最新バージョン)です。コマンドがオートメーションによって実行された場合、既定のバージョンは 1 です。
コマンド バージョンの初期化は、サポートされているそれぞれのコマンドによって、異なる結果になることがあります。たとえば、AutoCAD の FILLET[フィレット]コマンドがあり、初期化されたバージョンが存在しないとします。
コマンド: FILLET
現在の設定: モード = トリム、フィレット半径 = 0.0000
最初のオブジェクトを選択 または [元に戻す(U)/ポリライン(P)/半径(R)/トリム(T)/複数(M)]: *キャンセル*
コマンド: (initcommandversion 1)
コマンド: FILLET
現在の設定: モード = トリム、フィレット半径 = 0.0000
最初のオブジェクトを選択 または [元に戻す(N)/ポリライン(P)/半径(R)/トリム(T)/複数(U)]: *キャンセル*
他の典型的な例は、AutoCAD の COLOR[色設定]コマンドです。普通に COLOR コマンドを実行すると、[色設定]ダイアログ ボックスが表示されます。しかし、COLOR コマンドを実行する前に (initcommandversion 1) を実行すると、コマンド プロンプトに色設定のプロンプトが表示されます。