検査ウィンドウ内の要素リストの内容は、検査しているオブジェクトのデータ タイプによって異なります。
次の表に、各データ タイプのリストの内容を示します。
検査ウィンドウの要素リスト |
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データ タイプ |
要素リストの内容 |
INT(整数) |
バイナリ、8 進数、10 進数、16 進数、および文字形式で表された整数。文字形式とは、数値に対応する ASCII 文字です(大きな数の場合は最後のバイトが採用されます)。 |
REAL(浮動小数点数) |
実数値。要素リストはありません。 |
STRING |
文字列内の一連の文字。順番に整数として検査されます。 リストされている文字をダブルクリックすると、その ASCII 数値表現が表示されます。 |
SYMBOL |
3 つの要素:値、表示名、フラグ。 フラグは、次のいずれかになります。 Pa 割り当てを保護 Tr トレース De 入力時にデバッグ Ea ACAD に書き出す オブジェクト行の上で右クリックして[シンボル サービス]をクリックすることにより、[シンボル サービス]ダイアログ ボックスでシンボルに関する情報を表示したり、変更することができます。 |
LIST(適切なリスト) |
検査されるリストの項目。 |
LIST(不適切なリスト) |
2 つの要素: car と cdr フィールド。これは、リストが適切でないすべての場合、つまり最後の cdr が nil 以外の場合に表示されます。 たとえば、(cons 4 '(5 .0))で構成されるリストは、次のように示されます。 |
FILE |
対応するファイル名と、開いているファイルの属性。 [検査: FILE]フィールドは、次の要素が表示されます。 [名前] は、open 関数で使用されたファイル名を含む文字列です。 モード ファイルが入力、出力、追加するために開かれているかどうか、またはファイルが閉じているかどうかが示されます。 ID ファイルの内部識別子が表示されます。 位置 ファイル内の現在位置が示されます。 EOF ファイルの終わりに達したかどうかが示されます。ファイルが出力用に開かれている場合は、このフィールドは表示されません。 |
SUBR、EXRXSUBR、USUBR |
関数の名前(defun またはロード時に指定した名前)。SUBR は組み込みのコンパイル済み関数、EXRXSUBR は外部 ARX 関数、USUBR はユーザ定義関数です。 SUBR データ タイプは、Visual LISP のデバッグ ツールではデバッグできない関数を表します(たとえば、ブレークポイントを設定できないなど)。これらは、AutoLISP の組み込み関数、または FAS ファイルや VLX ファイルからロードされた関数です。[検査: SUBR]ウィンドウには、次の例で示すように、シンボル名を含む文字列が表示されます。 USUBR データ タイプは、Visual LISP のデバッグ ツールでデバッグできる関数を表します(たとえば、ブレークポイントを設定したり、プログラムの変数の値を表示するなど)。これらの関数は、AutoLISP ソース コードからロードされます。 [検査: USUBR]ウィンドウには、シンボル名、関数のパラメータのリスト(引数)、関数の中で宣言されている(defun 引数リスト内の「/」の後ろにリストされている)ローカル変数のリストが表示されます。次の例は、引数を受け入れずにいくつかのローカル変数を宣言している YINYANG という名前の関数の検査ウィンドウです。 EXRXSUBR データ タイプは、Object ARX または .NET アプリケーションからロードされた関数を表します。[検査: EXRXSUBR]ウィンドウには、次の例で示すように、関数名を含む文字列が表示されます。 |
ENAME(図面内の図形) |
この要素リスト内のフィールドは、AutoLISP の組み込み関数によって返されたときは、AutoCAD DXF オブジェクト リストと一致します。 次の例は、円の検査ウィンドウです。 |
PICKSET(選択セット) |
選択した AutoCAD オブジェクトのリスト。 |
VARIANT |
データ タイプとバリアントの値。 次の例は、倍精度実数配列を含むバリアントの検査ウィンドウです。 |
SAFEARRAY |
データ タイプ、次元の数、セーフ配列の値。 次の例は、1 次元倍精度実数配列の[検査: SAFEARRAY]ウィンドウです。 |