ダイアログ ボックスがアクティブな間、ユーザはグラフィックス スクリーンで対話形式で操作をすることはできません。
ダイアログ ボックスが閉じられる前にユーザがグラフィックス スクリーン上でオブジェクトを選択したり点を指定できるようにするためには、ユーザが画面上で対話形式の操作を行い、アクションを実行できるように、一時的にダイアログ ボックスを閉じる必要があります。この動作をダイアログ ボックスを隠すと言います。アクションが完了したら、ダイアログ ボックスを復元する必要があります。
ダイアログ ボックスを隠す処理は、done_dialog を使用して終了するのと同じですが、終了したりキャンセルするのではなく、ダイアログ ボックスを隠すよう指定するには、コールバック関数が done_dialog の status 引数を使用する必要があります。status にはアプリケーション定義の値を設定してください。start_dialog 関数は、ダイアログ ボックスが消えたときにアプリケーション定義の status を返します。次に、プログラムは start_dialog が返した status を検査したうえで、次に行う動作を決定しなくてはなりません。
ボタン タイルのアクションによりダイアログ ボックスが隠される場合は、省略符号、つまり一連の 3 つのドット(...)を含めないでください。その代わり、ラベルにはスペースに続けて左不等号記号( < )を付けてください。ダイアログ ボックスが隠されたときは、ユーザが何を行えばよいかを説明するプロンプトを表示するようにしてください。ほとんどの場合、getXXX 関数の 1 つを使用して、ユーザに入力を要求することになります。これらの関数にはプロンプトを指定できる引数があります。
入力要求に対してユーザが有効な応答をしたら、ダイアログ ボックスを再表示して、入力内容が適切であったことを知らせるフィードバックが必要です。このフィードバックは、編集ボックスに新しい情報を表示する、リスト ボックスを更新する、ステータスを示すテキスト メッセージを表示する、またはこれらの組み合わせとすることができます。