vports (AutoLISP)

現在のビューポート設定に関するビューポート ディスクリプタのリストを返します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(vports)

引数はありません。

戻り値

タイプ: リスト

ビューポート識別番号とビューポートの左下と右上コーナーの座標から構成された 1 つまたは複数のビューポート ディスクリプタ リスト。

AutoCAD のシステム変数 TILEMODE が 1(オン)に設定されている場合、返されたリストは AutoCAD の VPORTS[ビューポート管理]コマンドで作成されたビューポート設定を表します。ビューポートのコーナーは 0.0 から 1.0 の間の値で表され、(0.0, 0.0)は表示画面の作図領域の左下コーナーを、(1.0, 1.0)は右上コーナーを表します。TILEMODE が 0(オフ)の場合、返されたリストは AutoCAD の MVIEW[浮動ビューポート管理]コマンドで作成されたビューポート オブジェクトを表します。ビューポート オブジェクトのコーナーはペーパー空間座標で表されます。TILEMODE がオフのときは、ビューポート番号 1 は常にペーパー空間です。

TILEMODE をオンにして単一のビューポートを設定したとすると、vports 関数は次のようなリストを返します。

((1 (0.0 0.0) (1.0 1.0)))

TILEMODE をオンにして画面の 4 つのコーナーに同じサイズのビューポートを配置したとすると、vports 関数は次のようなリストを返します。

((5 (0.5 0.0) (1.0 0.5))
 (2 (0.5 0.5) (1.0 1.0))
 (3 (0.0 0.5) (0.5 1.0))
 (4 (0.0 0.0) (0.5 0.5)))

リストの先頭は、常に現在のビューポートのディスクリプタです。上の例では、ビューポート番号 5 が現在のビューポートです。