Visual LISP では、AutoLISP リーダーによって入力されたシンボル テーブルで一致する変数や関数名を検索することができます。
これには、組み込みプログラムのシンボルとユーザ定義プログラムのシンボル、そして AutoLISP 言語を実行するシンボルが含まれます。
該当機能では、次のことが可能です。
[コンソール]ウィンドウやテキスト エディタ ウィンドウに部分的に入力した単語を完成させることで、AutoLISP プログラムを書く作業が容易になり、関数名や変数名のスペルミスが原因のエラーを削減することができます。
デモンストレーションとして、次のコードが Visual LISP の[コンソール]ウィンドウに入力されたと仮定します。
(setq origin (getpoint "\nOrigin of inyn sign: ")) (setq radius (getdist "\nRadius of inyn sign: " origin)) (setq half-r (/ radius 2)) (setq origin-x (car origin)) (command "._circle" origin radius)
(ha と入力して[Shift]+[Ctrl]+[Spacebar]を押すと、これと一致する変数または関数のリストが表示されます。
HALF-R は[コンソール]ウィンドウで入力した AutoLISP 式からのユーザ定義変数で、HANDENT は、AutoLISP の組み込み関数です。
シンボル テーブルで一致する名前が 15 個よりも多く見つかると、入力した文字の近くにリストが表示される代わりに、[該当の結果]ダイアログ ボックスが表示されます。たとえば、[コンソール]ウィンドウのプロンプトに対して·get と入力してから[Ctrl]+[Shift]+[Spacebar]を押して該当機能を呼び出すか、[該当オプション]ダイアログ ボックスに get と入力します。結果のウィンドウからシンボルを選択し、ダイアログ ボックスの右クリック コンテキスト メニューを使用して、シンボルをコードにコピーすることができます。
[コンソール]ウィンドウやテキスト エディタ ウィンドウに部分的に入力した単語を完成させるのと同じように、該当機能を使用して、一連の検索基準に基づいてシンボルの完全なリストを取得することができます。[コンソール]ウィンドウやテキスト エディタ ウィンドウで作業するとき、関数や組み込み変数の名前を忘れることはあまりありませんが、名前の一部しか覚えていないことは珍しくありません。シンボルの名前の一部を入力し、該当機能を呼び出す前にこの名前を選択すると、Visual LISP によって選択した文字列の検索が実行され、[該当の結果]ダイアログ ボックスに結果が表示されます。文字列を選択しないと、[該当オプション]ダイアログ ボックスが表示されます。