angtos (AutoLISP)

ラジアン単位の角度の値を文字列に変換します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(angtos angle [unit [precision]])
angle

タイプ: 整数または実数

ラジアン単位の数値。

unit

タイプ: 整数型

角度の単位を指定する整数。unit 引数を省略すると、angtos 関数は AutoCAD のシステム変数 AUNITS の現在値を使用します。次の unit を指定することができます。

0: 十進数(度)

1: 度/分/秒

2: グラジエント

3: ラジアン

4: 測量用単位

precision

タイプ: 整数型

戻り値の小数点以下の桁数を指定します。省略すると、angtos 関数は、AutoCAD のシステム変数 AUPREC の現在の設定を使用します。

戻り値

タイプ: 文字列または nil

成功した場合は文字列、それ以外の場合は nil

注意

angtos 関数は angle を受け入れ、unit および precision、AutoCAD のシステム変数 UNITMODE および DIMZIN の設定に従って、文字列に編集して返します。

angtos 関数は、angle 引数として負の値も受け入れますが、この場合には常にその値を 0(ゼロ)と 2π ラジアンの間の正の値に変換した上で、指定された変換を実行します。

測量用単位が選択された場合(unit の値が 4)は、返す文字列はシステム変数 UNITMODE の影響を受けます。UNITMODE=0(ゼロ)なら、文字列の中にスペースが入ります(たとえば "N 45d E")。UNITMODE=1 なら、文字列の中にスペースは入りません(たとえば"N45dE")。

(angtos 0.785398 0 4)
"45.0000"

(angtos -0.785398 0 4)
"315.0000"

(angtos -0.785398 4)
"S 45d E"
注: 任意の角度(AutoCAD のシステム変数 ANGBASE の値を基準にしない角度)を表示するために angtos 関数を使用する場合は、ANGBASE の値を調べて考慮に入れる必要があります。