概要 - 文字列内の制御文字(AutoLISP)

円記号(¥)と組み合わせることにより、ダブル クォーテーションで囲んだ文字列値の中に制御文字(エスケープ コード)を含めることができます。

次の一覧に、現在認識可能な制御文字を示します。

AutoLISP 制御文字

コード

説 明

¥¥

¥ 文字

¥"

" 文字

¥e

エスケープ文字

¥n

改行文字

¥r

復帰文字

¥t

タブ文字

¥ nnn

8 進コードが nnn の文字

promptprincgetXXX 関数は文字列内の制御関数を展開し、展開された文字列を AutoCAD のコマンド プロンプト領域に表示します。

次の例は、ダブルクォーテーションで囲まれた文字列内の円記号(¥)とダブルクォーテーション マーク(")の表示です。

(princ "The \"filename\" is: D:\\ACAD\\TEST.TXT.")
The "filename" is: D:\ACAD\TEST.TXT

テキストは、改行文字(¥n)を使用して強制的に複数行にすることができます。

(prompt "An example of the \nnewline character. ")
An example of the
newline character.

また、terpri 関数を使用して改行させることもできます。

復帰文字(¥r)は、現在の行の先頭に戻ります。これは刻々と変化する情報の表示に便利です(カウンタが、ループ中に処理されたオブジェクト数を表示する場合など)。

文字列の中でタブ文字(¥t)を使用すると、インデントしたり、タブを使用している他のテキスト文字列と位置合わせできます。次の例では、princ 関数を使用して最後の nil を出力させていないことに注目してください。

(prompt "\nName\tOffice\n- - - - -\t- - - - -
(_> \nSue\t101\nJoe\t102\nSam\t103\n")(princ)

Name Office
- - - - - - - - - -
Sue 101
Joe 102
Sam 103