アプリケーションから、グラフィックス ウィンドウやテキスト ウィンドウの表示をコントロールできます。
AutoCAD の旧リリースでは、2 つの異なるスクリーン(グラフィックス スクリーンを表示するスクリーンと、テキスト ウィンドウの内容を表示するスクリーン)を使用するように構成することができました。このような旧リリースでは、シングルスクリーンを使用して AutoCAD をインストールすることができました。AutoCAD をシングルスクリーンで使用している場合は、graphscr を呼び出すとグラフィックス ウィンドウが表示され、textscr を呼び出すとテキスト ウィンドウが表示されます。これらの関数は、スクリーン切り替えファンクション キーに相当します。textpage 関数は textscr と同じです。
以降のリリースおよび最新のリリースでは、テキスト ウィンドウは別のスクリーンではなく、独自に表示やサイズ変更が可能な浮動ウィンドウです。graphscr を呼び出すとテキスト ウィンドウは非表示になりグラフィックス ウィンドウが表示され、textscr を呼び出すとテキスト ウィンドウが表示されます。textscr を呼び出したときに既にテキスト ウィンドウが表示されている場合は、テキスト ウィンドウが AutoCAD のアプリケーション ウィンドウの手前の前景に移動されます。
redraw 関数は AutoCAD の REDRAW[再描画]コマンドに似ていますが、表示内容をさらにコントロールできます。redraw 関数は作図領域全体を再描画するだけでなく、指定した 1 つのオブジェクトを再描画したり、描画しない(つまり、消去する)こともできます。オブジェクトが旧形式のポリラインやブロックなど、複合化オブジェクトの場合、redraw はオブジェクト全体またはそのヘッダだけを描画(または描画しないように)できます。redraw 関数は、指定のオブジェクトをハイライト表示したり、ハイライト表示を解除することもできます。