rtos (AutoLISP)

数値を文字列に変換します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(rtos number [mode [precision]])
number

タイプ: 整数または実数

数値

mode

タイプ: 整数型

長さの単位のモード。mode 引数は AutoCAD のシステム変数 LUNITS で可能な値に対応します。

mode 引数には、次の値の 1 つを指定することができます。

1: 指数表記

2: 十進表記

3: 工業図面表記(フィートと小数インチ)

4: 建築図面表記(フィートと分数インチ)

5: 分数表記

precision

タイプ: 整数型

戻り値の書式化に使用する精度。

戻り値

タイプ: 文字列

書式化された数値。

AutoCAD のシステム変数 UNITMODE は、工業図面表記、建築図面表記、分数表記(mode の値が 3、4、5)を選択したときに返される文字列に影響します。

注意

rtos 関数は、mode 引数、precision 引数、および AutoCAD のシステム変数 UNITMODE、DIMZIN、LUNITS、LUPREC の設定に従って number を表す文字列を返します。

mode 引数と precision 引数は、AutoCAD のシステム変数 LUNITS と LUPREC に対応します。これらの引数を省略すると、rtos 関数は LUNITS と LUPREC の現在の設定を使用します。

変数 x を次のように設定します。

(setq x 17.5)
17.5

x の値を、精度が 4 の指数表記形式の文字列に変換します。

(setq fmtval (rtos x 1 4))
"1.7500E+01"

x の値を、精度が 2 の十進表記形式の文字列に変換します。

(setq fmtval (rtos x 2 2))
"17.50"

x の値を、精度が 2 の工業図面表記形式の文字列に変換します。

(setq fmtval (rtos x 3 2))
"1'-5.50\""

x の値を、建築図面表記形式の文字列に変換します。

(setq fmtval (rtos x 4 2))
"1'-5 1/2\""

x の値を、分数表記形式の文字列に変換します。

(setq fmtval (rtos x 5 2))
"17 1/2"

AutoCAD のシステム変数 UNITMODE を 1 に設定すると、入力されたように単位が表示されます。これは、工業図面表示、建築図面表記、分数表記形式を指定したときに rtos 関数が返す値に影響します。次に、例を示します。

(setvar "unitmode" 1)
1

(setq fmtval (rtos x 3 2))
"1'5.50\""

(setq fmtval (rtos x 4 2))
"1'5-1/2\""

(setq fmtval (rtos x 5 2))
"17-1/2"