概要 - 警告ボックス(DCL)

alert 関数を呼び出すことにより、[OK]ボタンが 1 つあるだけの標準的な警告ボックスを表示することができます。

注: AutoLISP での DCL のサポートは Windows のみに制限されています。

警告ボックスは、重大なエラーや致命的なエラーが発生したときに表示します。ただし、使用しすぎないよう気を付けてください。警告ボックスはユーザからの入力が必要ですから、小さなエラーをレポートしたり、修正する必要のある入力部分が隠れてしまうような場合、作業の邪魔になります。標準的な警告ボックスはユーザに情報を提供する場合に適していますが、ユーザは操作を続行するかキャンセルするかを選択できません。ユーザが[続ける]や[キャンセル]などを選択できる警告ボックスを表示するには、開発者が独自に構築する必要があります。

ユーザが選択できる警告ボックスでは、まず問題を説明し、次の動作を質問の形で提示します。その場合、続行ボタンには、続行したときに実行される動作を説明する動詞を使用してラベルを付けることが重要です。たとえば、ファイルの上書きを行う選択肢をユーザに提供する場合は、[OK]というあいまいなラベルを使用せずに、[上書き]というボタン ラベルを使用します。決まった動詞を使用すると、ユーザが警告ボックスから実行できる特定の動作を判断しやすくなります。

エラーが本当に致命的でない限り、ユーザが前のステップに戻ったり、警告ボックスの原因となった操作から抜け出せる方法を用意する必要があります。

ダイアログ ボックスの既定ボタンは、通常は[OK]またはそれに相当するボタンですが、警告ボックスに表示される内容が重大な結果を招くような場合には、[キャンセル]またはそれに相当するボタンを既定にします。