概要 - Design Review を使用してファイルをレビューし、マークアップを挿入する

Autodesk® Design Review は、DWF ファイルを作成したりレビューするための無償のプログラムです。オートデスクが開発した公開の安全なファイル形式である DWF を使用すると、2D および 3D 設計データを結合してパブリッシュしたり、他の人と共有することができます。

Design Review を使用することにより、2D および 3D コンテンツを含む、DWF、DWG、DXF、PDF、ラスター ファイルを、プロジェクト全体またはプロジェクト チーム全体で、表示、印刷、計測、マークアップできるようになります。AutoCAD®、Inventor®、および Revit® と完全に統合された Design Review を使用すると、チーム メンバー、クライアント、コンサルタント、施工業者、パートナー、サプライヤ、および設計ソフトウェアを持っていないまたは使い方を知らない他のレビューアと、図面、モデル、マップ、設計データを簡単に共有できます。

電子メール、Web サイト、イントラネット、および DVD などの物理メディアにより、Design Review で使用する設計データを共有することができます。Design Review は、http://www.autodesk.co.jp/designreview-download から無償でダウンロードできます。Design Review は(使用許諾契約に従って、一切改変を加えないことを条件に)、組織内のネットワークで再配付したり、PC イメージに組み込んで配置することができます。

注: このドキュメントで DWF について言及している部分では、特に明記されていない限り、暗黙的に DWFx も含まれます。

概要 - DWF と DWFx

DWF ファイルを使用して、シート セット、モデル、アニメーション、有限要素解析(FEA)、地図情報だけでなく、プロジェクに関する他のファイルを、単一の高圧縮ファイルに統合することができます。Design Review と一緒に DWF ファイルを使用することで、設計変更や訂正などの情報を明確に伝えることができる一方で、拡大したチームに紙図面を配付するための印刷や梱包のコストを削減することができます。

Adobe® PDF ファイルもそうですが、DWF ファイルは、印刷物と同様に変更することはできません。しかし DWF ファイルは、PDF ファイルとは異なり、詳細な設計情報と尺度を保持しているため、建築家、技術者、設計者にはより適しています。

DWF ファイル形式の最新バージョンである DWFx は、マイクロソフトの XML Paper Specification (XPS)に準拠しています。DWFx は、ソフトウェアをインストールできないレビュー担当者と容易に設計データを共有できるようにします。

DWFx ファイルは、無償の Microsoft XPS Viewer を使用して、簡単に開いたり印刷することができます。DWF ファイルとは異なり、DWFx ファイルには Microsoft XPS Viewer で設計データを表示するための追加情報が含まれています。そのため、DWFx ファイルは同じ内容の DWF ファイルよりも大きくなります。

ヒント: Design Review では、DWFx と DWF のどちらを、[オプション]ダイアログ ボックスの[一般]タブの既定のファイル形式にするかを選択することができます。

現在、Microsoft XPS Viewer では、3D コンテンツ、パスワードで保護されたコンテンツ、オブジェクトのプロパティ、制限されたコンテンツ、ジオリファレンスされた地理座標を含むシートはサポートされていません。Microsoft XPS Viewer でこれらのサポートされていない機能を含む DWFx ファイルを表示しようとすると、Design Review をダウンロードしてこのような DWFx ファイルを表示するよう警告が表示されます。

デジタル設計ワークフロー

ほとんどの DWF ファイルは、AutoCAD、Inventor、Revit などのオートデスク プログラムで作成された図面またはモデルが元となります。DWF ファイルをパブリッシュする前に、DWF をパブリッシュする人は、パブリッシュする DWF ファイルに含めるフィーチャ(モデル、レイアウト、画層、ブロック、名前の付いたビューなど)を決定します。含める内容が決まったら、設計者は、ファイルを元の形式から DWF ファイルにパブリッシュし、デジタル設計レビュー工程を開始するために、パブリッシュした DWF ファイルをレビュー チームに送信します。

デジタル ワークフローは、設計工程とレビュー工程の反復性をサポートするために、無限に繰り返すことができます。