点群のスタイル設定は、点群内のフィーチャの解析に役立ちます。元のスキャン カラー、AutoCAD オブジェクト カラー、点の法線方向に基づいてスタイル設定することができ、必要なデータが点群に存在する場合は、レーザー パルス戻り強度、高度、LAS 分類データに基づいてスタイル設定することもできます。
スタイル設定オプション
- [スキャン カラー(RGB)]:元のスキャン カラーに基づいて、各点をスタイル設定します。
- [オブジェクトの色]: 点群オブジェクトの色プロパティに基づいて、各点をスタイル設定します。
注: 照明の設定や法線情報が点とともに格納されているかどうかによって、オブジェクトの色が変化する場合があります。
- [法線]:編集できない既定の配色パターンに基づく点の法線方向に基づいて、各点をスタイル設定します。点群がスキャン中にキャプチャされるとき、周囲の点に基づいて点それぞれの法線方向ベクトルを計算できます。このように、スキャナのソフトウェアによって平面または曲面領域が推測されます。その後、点の法線は、推測された平面またはサーフェスの曲面に垂直なベクトルとなります。
法線によるスタイル設定では、点群の X、 Y、および Z 方向に割り当てられた組み込みの色が使用されます。各点にはその点の法線方向に基づいて、これらの色のいずれかが割り当てられます。法線が図面の X、Y、 または Z 方向に近ければ近いほど、点の色はその軸に割り当てられた色に近くなります。
- [強度]:レーザー パルス戻り強度の値に基づいて、各点をスタイル設定します。スキャナは、キャプチャ処理中に各点の強度値を識別します。強度は、点の反射性を表し、色、サーフェスのテクスチャ、サーフェスの角度、環境によって変化する場合があります。
- [高度]: Z 値に基づいて、各点をスタイル設定します。
- [分類]: 標準の LAS 分類(米国写真測量リモートセンシング学会が定義)に基づいて、各点をスタイル設定します。スキャン ファイルの後処理を行うスキャナ ソフトウェアを使用することにより、地表、建物、水、植物、道路、送電線など、それぞれの点に分類を割り当てることができます。
注: すべての点群ファイルまたはスキャン ファイルが、これらの異なるスタイル設定をサポートするために必要なすべての情報を持っているわけではありません。たとえば、アタッチされたスキャンに強度データが存在しない場合、スタイル設定ドロップ ダウンで[強度]はグレー表示されます。点群に選択したスタイルに基づいて色付けできる点とそうでない点が含まれている場合、スタイルはスタイル設定ができる点に適用されます。
配色パターン
POINTCLOUDCOLORMAP[点群カラー マップ管理]コマンドを使用して、[強度]、[高度]、[分類]スタイル設定の配色パターンをカスタマイズすることができます。
[強度]および[高度]の場合、色傾斜を形成する色の数と個々の色を編集することができます。また、グラデーションとして表示するか、個々の色の帯として表示するかを指定することができます。配色パターンを適用する点の範囲を変更したり、範囲外の点の表示方法を指定することもできます。
[分類]の場合、各分類カテゴリに割り当てる色を変更することができます。
視覚効果
色のスタイル設定に加えて、照明およびシェーディングの設定を指定することもできます。