概要 - 滑らかなジオメトリのためにメッシュの表示を設定する

モデルをレンダリングするときは、メッシュの密度がサーフェスの滑らかさに影響します。

メッシュ オブジェクトは、次の要素で構成されています。

図面では、ポリメッシュの面を除くすべての面に 3 つの頂点があり、隣接する三角形として処理されます。 レンダリングでは、四角形の各面は、1 本のエッジを共有する 2 つ 1 組の三角形とみなされます。

オブジェクトのスムージングは、レンダラーによって自動的に処理されます。レンダリング処理中に、2 種類のスムージングが行われます。1 つ目のスムージング処理では、サーフェス全体にわたって面の法線が補間されます。2 つ目のスムージング処理では、面の数、すなわちジオメトリを構成する「面の総数」が計算され、面の数が多いほどサーフェスは滑らかになりますが、処理に時間がかかります。

面の法線の補間をコントロールできない場合は、VIEWRES[表示精度]コマンドやシステム変数 FACETRES を使用して、曲線オブジェクトの表示精度をコントロールできます。

曲線の表示をコントロールする

現在のビューポート内の円や円弧などの 2D 曲線の表示精度は、VIEWRES[表示精度]コマンドを使用してコントロールします。

次の例のように、VIEWRES コマンドの設定値を小さくするほど、線分セグメントがはっきりと表示されます。 - 左上図 = 1000、中央の図 = 100、右下図 = 10。

これらのオブジェクトは、多数の短い線分をつなぎ合わせることによって描かれます。VIEWRES コマンドで大きい値を設定するほど円弧や円は滑らかになりますが、再作図に時間がかかります。 作図時のパフォーマンスを向上させるには、VIEWRES コマンドで小さい値に設定してください。

曲面ソリッドの表示をコントロールする

メッシュ密度と、曲面ソリッドをシェーディングおよびレンダリングする際の滑らかさは、システム変数 FACETRES でコントロールします。

次の例のように、FACETRES を小さい値(FACETRES = .25)に設定すると、曲面ジオメトリに切り子面が表示されます。

システム変数 FACETRES を 1 に設定すると、円と円弧の表示精度とソリッド オブジェクトの細かさ(面の分割方法)が 1 対 1 で対応します。たとえば、システム変数 FACETRES を 2 に設定すると、ソリッド オブジェクトの細かさは、VIEWRES コマンドで設定した表示精度の 2 倍になります。システム変数 FACETRES の既定値は 0.5 です。設定可能な値の範囲は 0.01 ~ 10 です。

VIEWRES コマンドの値を変更すると、VIEWRES コマンドとシステム変数 FACETRES の両方の影響を受けるオブジェクトの表示精度が変更されます。 システム変数 FACETRES の値を変更すると、ソリッド オブジェクトの表示精度だけが変更されます。

次の例のように、FACETRES を大きい値(FACETRES = 5)に設定すると、ジオメトリが滑らかに表示されます。