オブジェクトを作成する(.NET)

AutoCAD では、同じグラフィカル オブジェクトを複数の方法で作成できることがよくあります。AutoCAD .NET API では、同じ組み合わせのオブジェクト作成方法は提供されていませんが、各オブジェクト タイプに対して基本的なオブジェクト コンストラクタが提供されており、多くのオブジェクト コンストラクタには優先設定も提供されています。

たとえば AutoCAD では、円を作成するには、次の 4 つの方法があります。(1)中心と半径を指定する方法、(2)直径を定義する 2 点を指定する方法、(3)円周を定義する 3 点を指定する方法、(4) 2 つの接線と半径を指定する方法です。一方、AutoCAD .NET API では、円を作成する 2 つの方法が提供されています。1 番目の方法はパラメータを受け取りませんが、2 番目の方法では中心点、円の法線の方向、および半径が必要です。

注: オブジェクトは、New キーワードを使用して作成した後、コンテナ(シンボル テーブルまたはディクショナリ)または BlockTableRecord オブジェクトのどちらを使用しているかにより、Add または AppendEntity を使用して親オブジェクトに追加します。

オブジェクトの既定のプロパティ値を設定する

新しいグラフィカル オブジェクトを作成するときは、次の図形プロパティ値に、現在のドキュメントのデータベースで定義されている現在の図形の値が割り当てられます。

注: オブジェクトのプロパティに現在のデータベースの既定値を設定する必要がある場合は、変更するオブジェクトの SetDatabaseDefaults メソッドを呼び出します。