ラウンドアバウト交差点機能では、2D ラウンドアバウト交差点を作成および編集できるさまざまなコマンドが用意されています。
次のコンポーネントで構成される 2D ラウンドアバウト交差点を簡単に作成できます。
[ラウンドアバウト交差点を作成]コマンドを使用して作成したラウンドアバウト交差点は 2D です。垂直データは関連付けられません。 シェイプは線形とポリラインで定義します。 ラウンドアバウト交差点オブジェクトはありません。また、[プロスペクター]タブにラウンドアバウト交差点のノードはありません。
ラウンドアバウト交差点の作成機能を使用する際は、[図面設定]の[ドライブ方向]オプションがプロジェクトに適切なドライブ方向に設定されていることを確認します。たとえば、車両が道路の左側を通行する国(英国など)では、[ドライブ方向]を[道路の左側]に設定する必要があります。 [ドライブ方向]オプションを[道路の左側]に設定すると、交差点(ラウンドアバウト交差点)の交差点巻き込み部線形は、終点側の道路の左側から流入道路の左側に向かって描画されます。 車両が道路の右側を通行するプロジェクトでは、通常、[道路の右側]を選択します(米国など)。この場合、交差点(ラウンドアバウト交差点)の交差点巻き込み部線形は、終点側の道路の右側から流入道路の右側に向かって描画されます。
ラウンドアバウト交差点を作成する際は、ドライブ方向に基づいて標識および道路標示が適切に挿入されていることを確認する必要があります。手動での標識の調整が必要になる場合もあります。
ラウンドアバウト交差点を作成すると、ラウンドアバウト交差点のコンポーネントを表す新しい線形およびポリラインのグループが自動的に作成されます。線形にサイトを割り当てていない場合、ラウンドアバウト交差点の線形は、[プロスペクター]タブの[線形] [中心線の線形]に追加されます。
選択した中心線形がサイトに関連付けられている場合、作成されたラウンドアバウト交差点の線形は、[サイト] [線形]
[中心線の線形]に対応する[サイト]コレクションに表示されます。
[プロスペクター]タブにラウンドアバウト交差点専用のコレクションはありません。作成されたラウンドアバウト交差点の線形は、[プロスペクター]タブの[線形] [中心線の線形]または[サイト]コレクションに表示されます。「ラウンドアバウト交差点」オブジェクト タイプはありません。
ラウンドアバウト交差点の作成機能を使用する場合、またはこの機能で作成したラウンドアバウト交差点を含む図面を開く場合は、次の事項に留意する必要があります。
[ラウンドアバウト交差点を作成]コマンドで作成したラウンドアバウト交差点を編集できるのは、ラウンドアバウト交差点の作成機能が導入されている AutoCAD Civil 3D のバージョンだけです。次のバージョンが該当します。
Subscription Advantage Pack for AutoCAD Civil 3D がインストールされている AutoCAD Civil 3D 2010
AutoCAD Civil 3D 2011 以上
進入道路の交差点巻き込み部がラウンドアバウト交差点の円形部に流入する際に重なり合っていると、交差点巻き込み部は融合されません。次の図に示すように、若干重なり合った状態のままになります。