印刷テンプレートを作成する

注:

この手順はシステム管理者が実行する必要があります。

各 エンタープライズ インダストリ モデル の印刷は、定義に使用されている印刷テンプレートの設定を継承します。印刷テンプレートから印刷を定義すると、次のようになります。

• 一部の属性は変更できますが、一般的に、テンプレートに定義されている属性は変更できません。いくつかの例外があります。値を変更できない場合、一般的なフォームではコントロールがグレーされます。
• イメージ、方位記号、修飾などのフィーチャは追加できません。
• テンプレートに定義されなかったラベルは追加できません。たとえば、テンプレートで印刷名のラベルを指定しなかった場合、印刷インスタンスには追加できません。

組織全体で印刷テンプレートの一貫性を保つようにしてください。通常、印刷テンプレートは管理者が定義します。

テンプレートでは、印刷に使用する用紙のサイズ、方向、およびスタイル設定を指定します。テンプレートを使用して個々の印刷を作成する場合、これらの設定は変更できません。印刷テンプレート内の他の設定は、指定することも空にすることもできます。たとえば、マップ プレースホルダまたはページ上のマップのレイアウトに使用する尺度や、各マップのスタイルを設定する方法などです。テンプレートでこれらの設定を指定する場合、そのテンプレートを使用して印刷を作成するときに、上書きすることはできません。これらの設定を空にした場合、そのテンプレートを使用して印刷を作成するたびに指定する必要があります。

特定のサイズで 1:5000 の尺度の印刷など、複数の印刷に関する設定を格納するには、印刷テンプレートを使用します。個々の印刷では、テンプレートから尺度、レイアウト、および設定を使用しますが、異なる場所または更新データを指定します。たとえば、毎月、現在の印刷を作成して、更新データを土木エンジニアに送信できます。

印刷テンプレートの設定

印刷テンプレートには、次の任意の設定を含めることができます。

• プリンタ、用紙サイズ、方向: テンプレートでこれらの設定を指定する必要があります。このテンプレートを使用する印刷を作成すると、プリンタは変更できますが、テンプレートの用紙サイズと方向が常に使用されます。
• 印刷のスタイル: まれな場合ですが、テンプレートについて既存の AutoCAD スタイル シートを選択できます。ただし、印刷の外観は 表示マネージャ に定義されている表示モデルで定義されます。
• 表示モデル: 表示スタイルのコレクションを保持する XML ファイル。印刷の表示モデルは、印刷するマップに使用される表示モデルとは異なります。印刷表示モデルでは、印刷要素の外観(尺度バーに使用されるブロックなど)を指定します。
• 尺度と原点: 印刷(点)フィーチャの初期の有効な尺度と挿入点。これらの値は、新しいテンプレートを格納する インダストリ モデル によって変わります。通常、これらは Infrastructure Administrator で事前に定義されます。テンプレートの作成時に設定する必要はありません。この値は、データベースの初期の印刷/テンプレート フィーチャの作成に使用されます。印刷のマップをキャプチャするときに、マップ プレースホルダの実際の挿入点と尺度を定義します。

印刷テンプレート要素

印刷テンプレートの要素は、スタイルを設定できるオブジェクトです。これらは、特殊なフィーチャとしてエンタープライズ インダストリ モデルに格納されます。印刷テンプレートには、次の任意の要素を含めることができます。

• マップ プレースホルダ: 印刷の作成時にキャプチャする図面の一部を表示するビューポート。関連する特定の領域をキャプチャするために、グリップ点を使用して、マップ プレースホルダの回転、移動、または尺度の変更を行うことができます。特定のマップを含むテンプレートを作成するには、まずマップ プレースホルダを定義し、印刷エクスプローラでマップ プレースホルダを選択して、マップをキャプチャします。このマップの領域はテンプレートで常に表示されます。たとえば、2 つのマップ プレースホルダがあるテンプレートを作成する場合があります。1 つは、印刷時にキャプチャするマップの部分をユーザが定義するマップ プレースホルダです。もう 1 つは、テンプレートの作成時にキャプチャされ、マップ プレースホルダで保存される、特定のオーバービュー マップを保持するマップ プレースホルダです。

  マップ プレースホルダは四角形です。四角形ではないマップ プレースホルダを作成するには、次のいずれかを実行します。

  • マップ プレースホルダの上部に白いカスタム シェイプを配置するには、表示マネージャを使用します。
  • この目的の場合、アイランド マップを作成します。アイランド マップには、範囲フィーチャ クラスまたはトポロジによって定義される通常とは異なる境界があります。アイランドの作成の詳細は、Capturing Islandsを参照してください。
• イメージ: 表示モデルでスタイルが設定された点。表示モデルは、ベクトル データを含むブロックを参照する必要があります。データベースの現在のデータを使用して設定されるマップ プレースホルダとは異なり、イメージは静的です。AutoCAD ブロックのラスター イメージはサポートされません。
• 凡例: 定義済みの凡例ブロックを使用するためにスタイルを設定できる単純な点。
• 方位記号: この印刷用に選択した表示モデルに従ってスタイルが設定される単純な点。スタイルを設定して AutoCAD ブロックを使用する場合、ポイント フィーチャの位置にブロックが表示されます。
• 印刷全体を回転しても、方位記号フィーチャの回転角度は常に 0 度です。AutoCAD ブロックを使用してスタイルを設定する場合、このブロックは常に北方向を指すため、回転するように見えます(一方、凡例、修飾などのその他の印刷要素は用紙に合わせた配置のままです)。たとえば、都市の区画をキャプチャし、北が 10 度になるように回転した場合、AutoCAD ブロックを使用する方位記号は、10 度の位置に北を示します。
• 尺度バー: 定義済みの尺度バー ブロックを使用するためにスタイルを設定できる単純な点。

注:

テンプレート要素に使用するブロックは AutoCAD ブロックです。システム管理者はこれらのブロックの場所を指定します。また、ユーザが表示モデルで使用できるように、その場所に標準のブロックをインストールすることもできます。

印刷テンプレートの文字要素

印刷テンプレートの文字要素には、次の任意の要素を含めることができます。

• Plot Label: 尺度など、各印刷に固有の動的な情報を表示します。ラベルを設定するには、属性を入力する必要があります。既定で、印刷名と尺度のラベルを作成できます。他のタイプのラベルについては、 Infrastructure Administrator で適切なラベル定義を作成します。データ モデル: ラベルを参照してください。
• 装飾テキスト: 「日付」など、各印刷で変化しない静的文字列を表示します。実際の日付は動的ラベルとして表示されます。印刷ラベルとは異なり、修飾文字にラベル定義は必要ありません。表示モデルでは、注釈画層として修飾文字のスタイルを設定します。
• 装飾ラベルの印刷: 修飾フィーチャに関連する、任意の動的ラベル情報を表示します。Decoration フィーチャ クラスは Collection タイプなので、静的文字列情報には使用できません。