モデリング ツールキットの統合
Maya 2015 で始まる
モデリング ツールキット(Modeling Toolkit)統合の試みでは、複数の機能を実行するより広範なツールを指向して、冗長なツールとオプションを削除する新しい更新を続行します。
- マルチカット ツール(Multi-Cut Tool)の機能強化: 新しいスナップのサポートによりカットが正確で柔軟になります。垂直のポイントにスナップし、既存のエッジの垂直の角度を見つけることができるようになったため、すばやく 90 度のカットを作成できます。「マルチカット ツール(Multi-Cut Tool)で 90 度にカットする」と「マルチカット ツール(Multi-Cut Tool)でエッジにカット ポイントをスナップする」を参照してください。
- ターゲット連結ツール(Target Weld Tool)の統合: エッジのマージ ツール(Merge Edge Tool)と頂点のマージ ツール(Merge Vertex Tool)が削除され、これらのツールのオプションは機能強化されたターゲット連結ツール(Target Weld Tool)に追加されました。これにより、Maya でコンポーネントをマージする新しい既定の方法になりました。その他の改善点により、選択とマージ操作のプレビューが簡単になりました。「ターゲット連結(Target Weld)ツールを使用してポリゴン コンポーネントをマージする」を参照してください。
- 最後に使用したツールを再度アクティブにする: [Y]のホットキーを使用して、多くのメッシュ編集ツール(マルチカット ツール(Multi-Cut Tool)、四角ポリゴン描画ツール(Quad Draw Tool)、接続ツール(Connect Tool)、およびターゲット連結ツール(Target Weld Tool))を別のツールへの切り替え後に再度アクティブにできるようになりました。
- 選択コンストレイント: 角度(Angle)、境界(Border)、シェル(Shell)コンストレイントを、モデリング ツールキット(Modeling Toolkit)をアクティブにすることなく使用できるようになりました。これらのコンストレイントは、ポリゴン セレクション コンストレイント(Polygon Selection Constraint)ウィンドウ(選択 > コンストレイントを使用した選択(Select > Select Using Constraints))の伝播(Propagation)ドロップダウン メニューから選択できます。新しいエッジ ループ(Edge Loop)およびエッジ リング(Edge Ring)伝播オプションもこのメニューに追加されており、メッシュ上でループとリングをすばやくプレビューおよび選択できます。
改善されたピボット編集ワークフロー
Maya の改善されたピボット編集モードで複雑なピボット編集が簡素化されました。新しいワークフローは、モデリング ツールキット(Modeling Toolkit)のカスタム ピボット モードの多くの機能を統合しただけでなく、さらにオブジェクトのピボットのサポートなどの新しい機能を強化しています。
このモードをアクティブにすると(ホットキー: [Insert]または[D])、モデリング中にピボット位置と軸方向をエイム、スナップ、リセットできる新しいホットキーを活用できます。
OpenSubdiv の改善
- 適応型サブディビジョン: 新しいOpenSubdiv Catmull-Clark 適応(OpenSubdiv Catmull-Clark Adaptive)のサブディビジョン方法は、GPU を使用して、シーンのパフォーマンスに影響を与えることなく、高フレーム レートでレンダリング可能な高解像度メッシュを生成します。適応型サブディビジョンは、高度なテッセレーションをサポートしており、カメラ位置に基づいてテッセレーションを調整し、カメラからのモデルの距離に関係なく、スムーズ メッシュを提供します。
- UV タイリングのサポート: OpenSubdiv コントロール(OpenSubdiv Controls)の新しいディスプレイスメントとともにタイルをロード(Load Tiles with Displacements)オプションをオンにすると、シーンにタイル テクスチャをロードして表示することができます。