カメラ オプション

使用可能なカメラを次の中から選択します。

カメラ
1 ノード カメラを作成します。これは基本カメラです。

カメラのタイプの詳細については、Maya のカメラの種類を参照してください。

カメラとエイム

2 ノード カメラを作成します。これは、基本カメラに指定した「注視」点にカメラを向けるためのエイム(Aim)ベクトル制御を加えたものです。

カメラ、エイム、アップ

3 ノード カメラを作成します。これは、エイム(Aim)ベクトル制御機能を加えた基本カメラに、さらにカメラを回転させるためのアップ(Up)ベクトルを備えたものです。

立体視(Stereo)カメラ

既定の立体視カメラを作成します。

シーン内にカスタム リグを作成して登録済みの場合は、このメニューにカスタム リグも表示されます。詳細については、「カスタム リグを作成する」と「カスタム立体視リグ エディタ」を参照してください。

マルチ立体視リグ

立体視カメラの既定のマルチカメラ リグを作成します。

シーン内にカスタム マルチカメラ リグを作成して登録済みの場合は、このメニューにカスタム マルチカメラ リグも表示されます。詳細については 、「マルチカメラ リグを作成する」 と 「マルチカメラ リグ ツール(Multi-Camera Rig Tool)」 を参照してください。

カメラの作成オプション

カメラ プロパティ(Camera Properties)

基本カメラの場合、カメラ ビューのツール(タンブル、トラック、ドリー)はこの値を使用して注視点を決定します。

注視点(Center of Interest)

カメラから視野の中心までの距離を指定します。

レンズ プロパティ(Lens Properties)

焦点距離(Focal Length)

カメラのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)から使用できます。カメラの焦点距離をミリメートル単位で指定します。

焦点距離(Focal Length)の値を大きくすると、カメラ ビューがズーム インされ、ビュー内のオブジェクトのサイズが大きくなります。焦点距離(Focal Length)の値を小さくすると、カメラ ビューがズーム アウトされ、ビュー内のオブジェクトのサイズが小さくなります。有効範囲は 2.5 ~ 3500 です。既定値は 35 です。

焦点距離の概要については、焦点およびブラーを参照してください。

レンズの絞り比(Lens Squeeze Ratio)

カメラのレンズがイメージを水平方向に圧縮する量。ほとんどのカメラは記録するイメージを圧縮せず、そのレンズの絞り比(Lens Squeeze Ratio)は 1 になります。ただし、アナモルフィック カメラなど、カメラによってはイメージを水平方向に圧縮して大きな縦横比(幅広)のイメージをフィルム上の四角い領域に記録します。既定値は 1 です。

カメラのスケール(Camera Scale)

シーンのサイズを基準としてカメラのサイズを設定します。たとえば、カメラのスケールが 0.5 の場合、カメラのビューは半分の領域をカバーしますが、カメラ ビューのオブジェクトは 2 倍の大きさになります。焦点距離(Focal Length)が 35 である場合、カメラの有効焦点距離は 70 になります。

フィルム バック プロパティ(Film Back Properties)

実写映像を取り込んでいない場合は、これらのアトリビュートを編集しないでください。

水平フィルム アパーチャ(Horizontal Film Aperture)垂直フィルム アパーチャ(Vertical Film Aperture)

カメラの口径(または再生フィルム)の高さと幅(単位はインチ)。カメラ アパーチャ(Camera Aperture)アトリビュートは、焦点距離(Focal Length)アトリビュートとアングル ビュー(Angle of View)アトリビュートとのリレーションシップを定義します。既定値は 1.4173 と 0.9449 です。

水平フィルム オフセット(Horizontal Film Offset)垂直フィルム オフセット(Vertical Film Offset)

シーンに対して、解像度ゲート(Resolution Gate)とフィルム ゲート(Film Gate)を垂直または水平にオフセットします。フィルム オフセット(Film Offset)のアトリビュートを変更すると 2 次元トラックが生成されます(移動距離をインチ単位で指定します)。既定の設定は 0 です。

フィルム フィット(Film fit)

フィルム ゲートを基準として解像度ゲートのサイズを調整します。解像度ゲートとフィルム ゲートの縦横比が同じである場合、フィルム フィット(Film Fit)の設定は無視されます。既定の設定はフィル(Fill)です。

フィル(Fill)

フィルム ゲートの内部に解像度ゲートを完全に収めます(解像度ゲートの高さと幅を調整します)。

水平(Horizontal)

フィルム ゲートの幅に合うように、解像度ゲートの幅(横サイズ)を調整します。

垂直(Vertical)

フィルム ゲートの高さに合うように、解像度ゲートの高さ(縦サイズ)を調整します。

オーバースキャン(Overscan)

解像度ゲートの内部にフィルム ゲートを完全に収めます(フィルム ゲートの高さと幅を調整します)。

フィルム フィット(Film Fit)を設定するには、カメラ ビューのビュー > カメラ設定(View > Camera Settings)サブメニューを使用する方法もあります。

フィルム フィット オフセット(Film Fit Offset)

フィルム ゲートを基準として、解像度ゲートを垂直方向(フィルム フィット(Film Fit)水平(Horizontal)の場合)または水平方向(フィルム フィット(Film Fit)垂直(Vertical)の場合)に移動します。フィルム フィット(Film Fit)フィル(Fill)またはオーバースキャン(Overscan)の場合、フィルム フィット オフセット(Film Fit Offset)の設定は無視されます(移動距離をインチ単位で指定します)。既定の設定は 0 です。

オーバースキャン(Overscan)

レンダーしたイメージではなく、カメラ ビューのシーンのサイズだけをスケールします。オーバースキャン(Overscan)の値を調整して実際にレンダーするよりも大きい、または小さいシーンを表示します。カメラのビュー ガイドを表示している場合、オーバースキャン(Overscan)の値を変更すると、ビュー ガイドの周囲の余白領域が変化して、ビュー ガイドが見やすくなります。既定値は 1 です。

1

ビュー ガイドによってカメラ ビュー全体が覆われます。ビュー ガイドの端がカメラ ビューの端と完全に一致する場合、ビュー ガイドは可視にはなりません。

> 1

値が大きくなるほど、ビュー ガイドの外側のスペースが広くなります。

クリッピング プレーン(Clipping Planes)

クリッピング プレーンについては、クリッピング プレーンを参照してください。

ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)ファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)

ハードウェア レンダリング、ベクター レンダリング、mental ray for Maya レンダリングの場合、この値はパース ビューまたは正投影カメラのニア(Near)とファー(Far)クリップ プレーンの距離を表しています。ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)の既定値は 0.1、ファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の既定値は 10000 です。

Maya ソフトウェア レンダリングでは、既定ではクリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)がオンに設定されているため(クリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)を参照)、ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)およびファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の値がクリッピング プレーンの位置を定義することはありません。クリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)を参照してください。

ニア クリッピング プレーンと ファー クリッピング プレーン間の距離が、シーンにすべてのオブジェクトを含めるために必要な距離よりも大きい場合、画質の低いオブジェクトが出てきます。ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)ファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)は、必要な結果を生成する最も小さい値と最も大きい値にそれぞれ設定してください。

ヒント: 通常、レンダーの対象とするオブジェクトはカメラから一定距離の範囲内にあります。シーン内にあるレンダリング対象の全オブジェクトが若干の余裕を持ってニア/ファー クリッピング プレーンの間に入るようにニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)とファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の値を設定すると、イメージの質を改良することができます。
注: ファー クリッピング プレーンとニア クリッピング プレーンの比率によって、深度精度が決まります。より良い結果を得るには、この比率をできるだけ小さくしてください。

深度の精度はほとんどニア クリップ プレーンの周りに集中しているので、離れたところにあるオブジェクトにはあまりディテールを加えないようにしてください。

このコンセプトはハードウェア レンダリングにとって重要です。32 ビットであるソフトウェア レンダリングとは対照的に、24 ビットの深度精度しかないからです。

モーション ブラー(Motion Blur)

シャッター角度(Shutter Angle)

シャッター角度(Shutter Angle)はオブジェクトにかけるモーション ブラー オブジェクトのぼやけ具合に影響します。シャッター角度の設定が大きくなるほどオブジェクトがぼやけます。シャッター角度(Shutter Angle)は度単位で測定されます。有効範囲は 1 ~ 360 です。既定値は 144 です。

カメラ シャッター角度(Camera Shutter Angle)オプションは、ぼやけのタイム レンジ向けに使用できる万能機能です。カメラ シャッター角度は従来のフィルムやビデオ カメラと似ており、露出の長さを定義します。しかし、モーション ブラー用に使用する場合は、次の方程式に基づいて露出の絶対的なタイム レンジを変更するだけです。

ブラー(Blur)範囲 = (カメラ シャッター角度(Camera Shutter Angle) / 360°) × ブラーのフレーム間隔(Blur by Frame)

(実世界の映画用カメラでは、ぼやけ範囲は 180°で計算されます。次の 180°を回転する間に、フィルムは次のフレームへと進み露出されます。コンピュータ グラフィックスのカメラにはフィルムはありません)

実世界のカメラのシャッター角度と露出の詳細については、焦点およびブラーを参照してください。

注:
シャッター アングルの設定を有効にするには(つまりモーション ブラーを表示するには)、次に示すモーション ブラー(Motion blur)設定をする必要があります。
  • シーンに対するレンダー設定(Render Settings)ウィンドウでの(使用している特定のレンダラの)設定
  • 最低 1 つのオブジェクトにおける、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)でのオブジェクトのレンダリング詳細(Render Stats)の設定

正投影ビュー(Orthographic Views)

作成(Create)メニューからカメラを作成すると、既定ではパース ビュー カメラが作成されます。正投影カメラを作成する場合は、正投影(Orthographic)チェック ボックスをクリックし、必要に応じて正投影幅(Orthographic Width)を変更します。

正投影ビュー(Orthographic Views)アトリビュートによって、パース ビューと正投影(上面、前面、または側面)のどちらのカメラを作成するかを制御し、また、正投影カメラのビューのフィールドを制御します。詳細については、カメラの表示とカメラのレンダリングを参照してください。

正投影(Orthographic)

オンの場合、カメラは正投影カメラです。オフの場合、カメラはパース ビュー カメラです。正投影(Orthographic)の既定値はオフです。

ヒント: 既定のカメラは主軸に沿って位置揃えされます。正投影カメラを回転するか、タンブル ツール(Tumble Tool)を使用してタンブル オプション(Tumble Options)の既定値に変更すれば、軸に沿っていない正投影カメラを作成できます。

正投影ビューを回転させるには、タンブル ツール(Tumble Tool)のオプション ウィンドウでロック(Locked)の設定がオフになっていることを確認してください。ビュー > カメラ ツール > タンブル ツール(View > Camera Tools > Tumble Tool)を参照してください。

正投影幅(Orthographic Width)

正投影カメラの幅をインチ単位で指定します。正投影カメラの幅は、カメラがシーンをどれだけ表示できるかを制御します。正投影カメラの幅の変更は、パース ビュー カメラのズーム イン/ズーム アウトと同じ効果を持ちます。

ヒント:

パース ビュー カメラを新しく作成し、正投影ビュー モードから出たい場合は、作成 > カメラ(Create > Camera)のオプション ウィンドウで編集 > 設定のリセット(Edit > Reset Settings)を選択してから適用(Apply)ボタンをクリックします。