シーンにイメージを追加する場合は、レンダリングに使用される作業スペースにカラーを正しく変換できるように、使用するカラー スペースを指定する必要があります。これには、2D ファイル(File)テクスチャとして使用されるイメージ(「2D テクスチャまたは 3D テクスチャをマップする」を参照)に加え、イメージ プレーン(「イメージ プレーン」を参照)が含まれます。
シーンの新しいイメージ ノードは最初にカラー管理プリファレンスの既定の入力カラー スペース(Default Input Color Space)によって設定されたカラー スペースを使用しますが、そのアトリビュートのカラー スペース(Color Space)を手動で設定することによって各ノードを個別に変更することができます。
各イメージには常に正しいカラー スペースを使用する必要があります。イメージが使用しているカラー スペースがわからない場合は、確実に特定する必要があります。そうしないと、結果が不正になる可能性があります。一般的なガイドラインがいくつかあります。
- カラーの値を表すために使用されるほとんどのデジタル ペイントと写真は一般に、sRGB に設定する必要があります。これには、PNG イメージ、JPEG、Targa (.tga)、8 および 16 ビットの TIFF、およびその他多くの整数エンコード フォーマットが含まれます。sRGB に設定されているイメージがレンダリング スペースに変換されると、sRGB ガンマ エンコードは削除されますが逆トーン マップは適用されません。
- EXR ファイルと浮動小数点の TIFF ファイルはほとんどシーンリニアです。 scene-linear Rec 709/sRGB を使用する非常に良い機会ですが、結果が正しく表示されない場合は、ACES または他のいずれかのシーンリニア オプションを試すことができます。
- 法線マップなどのカラー以外のデータを表すイメージにはカラー管理を適用しない必要があります。入力カラー スペースは Raw に設定します。
- バックプレートとして使用されるイメージ プレーンでは、いくつかのカラー スペースのいずれかを使用する場合があります。スキャンしたフィルム プレートは、通常、Log フィルム スキャン(ADX)(Log film scan (ADX))、対数 → リニア(cineon)(Log-to-Lin (cineon))、対数 → リニア(jzp)(Log-to-Lin (jzp))を使用します。デジタル シネマ カメラの映像では、Arri LogC や Sony SLog2 などの特別なタイプのカメラに対応するオプションを使用する必要があります。
「入力カラー スペースのリスト」も参照してください。