モールディング ウィンドウ

このタスクでは、モールディング ウィンドウ解析を使用して、射出位置、材料、成形条件が成形品に与える影響を確認します。

注: このチュートリアルは、クラシック ユーザー インターフェースに基づいて説明します。リボン ユーザー インターフェースで同一のコマンドを探すには、[コマンド検索] 機能を使用してください。この機能を説明する短いチュートリアルは、[スタートアップ]タブ > [コマンド検索] で確認できます。
  1. 使用する材料を選択します。このタスクでは、既定の材料 [Generic PP] を使用します。 (「 材料の選択 」チュートリアルで、必要な材料の選択手順を確認できます)。
  2. ([解析] > [解析ウィザード])をクリックします。
  3. [順序]タブ内のチェック ボックスが 1 つも選択されていないことを確認します。
  4. [モールディング ウィンドウ]を選択して、[解析]をクリックします。 モールディング ウィンドウ解析では 1 つの結果が出力されます。ゾーン(モールディング ウィンドウ)結果では、樹脂温度、金型温度、射出時間のさまざまな組合せが、成形品の品質に及ぼす影響を確認できます。
  5. スタディ タスク ペインでゾーン(モールディング ウィンドウ)結果を選択します。 [プロジェクト]パネルに[モールディング ウィンドウ]ペインが表示されます。
  6. [モールディング ウィンドウ]ペインでパラメータ セクションのスライダーを移動して、パラメータの変更が成形品に及ぼす影響を確認します。
実際の生産工程では、成形条件が変動します。射出成形機の特性も、夏の暑い午後と冬の寒い朝とでは異なります。成形条件のパラメータの組合せが、ゾーン(モールディング ウィンドウ)結果の表示にある最も広い最適条件領域に収まるようにすることが重要です。これにより、生産で最大限の柔軟性を期待できます。
複雑な成形品の場合は、十分な広さのモールディング ウィンドウにならないことがあります。この問題を解決するには、次の解決方法を検討します。
  • ゲート位置の変更
  • ゲートの追加
  • 異なる粘度の材料の選択
  • 成形品の肉厚の変更

ここで検討している成形品では、パラメータの範囲で [最適] 条件であることを示すかなり大きな緑色の帯状領域を得ることができます。