材料データベースの検索

適切な材料を選択するために、材料特性要件に基づいて Autodesk Simulation Moldflow 材料データベースを検索します。

材料を選択する際に、必要な材料タイプはわかっていても、具体的なグレードが不明なことがよくあります。ここでは、20% ガラス充填のポリカーボネートを材料とする成形品を例にあげます。

  1. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [材料の選択]パネル)をクリックします。
    注: 現在の材料が[よく使用される材料]リストに表示されます。これにより、よく使用する材料を容易に選択できます。
  2. [検索]をクリックして、[検索基準]ダイアログ ボックスを開きます。
  3. [検索フィールド] リストから[樹脂略号]を選択します。 このダイアログ ボックスの右側領域が[樹脂略号]に変わります。
  4. [サブストリング]テキスト ボックスに、「PC」 と入力して、ポリカーボネート材料を検索します。 [検索フィールド]には、 [樹脂略号] の後に「 PC 」が表示されます。検索を絞り込むために、追加の[検索フィールド]を選択することができます。
  5. [検索]をクリックします。 [熱可塑性樹脂の選択]ダイアログ ボックスが開きます。
  6. [熱可塑性樹脂の選択]ダイアログ ボックスの右下隅をドラッグして、複数の列を表示できるように拡大します。 1,000 種類以上のポリカーボネート材料が表示されます。ここで検索をさらに絞り込む必要があります。
  7. [検索]をクリックすると、[検索基準]ダイアログ ボックスが開きます。
  8. [フィラー データ: 説明]をクリックして、[サブストリング]テキスト ボックスに、「glass」と入力します。[検索]をクリックします。 リストの材料の数は約 200 にまで減少しました。[フィラー データ: 重量(%)]という見出しの列までスクロールし、フィラー含有率の範囲を確認します。
  9. さらに検索を絞り込むには、[検索]をクリックします。
    注: [検索フィールド]リストには以前の検索基準が記録されています。
  10. [フィラー データ: 重量]をクリックします。 右ペインには、[最小]および[最大]テキスト ボックスが表示され、フィラー重量の範囲を指定できます。
  11. [最小]テキスト ボックスと[最大]テキスト ボックスに「20」と入力して、[検索]をクリックします。 検索基準に合致する材料の数は 60 以下となりました。
  12. [樹脂略号] 列までスクロールし、列見出しをクリックして、リストをアルファベット順にソートします。

    ポリカーボネートと他の樹脂との混合材料がいくつか残っています。この列をソートすることで、混合材料ごとにグループ分けできます。

    約 150 のパラメータをソートに使用できます。これらには、 転移温度 最大せん断速度 熱伝導率データ Moldflow 粘度指標 などがあります。

    複数の材料の比較ができます。たとえば、 [GE Plastics (USA)] [Lexan 5369-739] [Teijin Chemicals] [Panlite G-3120 Nat] を比較したい場合などがあります。

  13. [Mistubishi Group: Novarex 7025GRU20NK] を選択し、キーボードで[Ctrl]を押しまま、 [Teijin Chemicals: Panlite G-3120 Nat] を選択します。
    ヒント: この方法で、複数の材料を選択できます。
  14. [比較]をクリックします。 [材料テスト測定とデータ比較レポート]ダイアログ ボックスが開き、選択した材料の特性が表示されます。[Teijin Chemicals] の方がより最近、材料データベースに追加され、テスト データがメーカーによって提供されていることが分かります。
  15. 粘度、熱伝導率、比熱、または pvT データをグラフで比較するには、をクリックします。
  16. 材料の比較が終了したら、開いているグラフは閉じて、[OK]をクリックして、[熱可塑性樹脂の選択]ダイアログ ボックスに戻ります。
  17. [Teijin Chemicals] [Panlite G-3120 Nat] をクリックし、[選択]をクリックして解析ウィザードに戻ります。
  18. [材料を選択後、よく使用されるリストに追加]チェックボックスを選択していることを確認します。 これで、 [Panlite G-3120 Nat] [よく使用される材料]リストに追加されます。
  19. [完了]をクリックし、必要に応じて[コピーの作成]をクリックし、新しい材料でスタディのコピーを作成します。

    スタディ タスク ペインに[Panlite G-3120 Nat]が表示され、次の解析で使用されます。