キャビティの手動複製

このタスクでは、キャビティの手動複製に必要な手順を実行します。

このタスクの内容

ランナー システムを作成するには、ランナー システムが接続する為のノードをモデルの外側に作成します。

  1. Modeling Tutorial 」プロジェクトを開きます。
  2. [ホーム]タブの[インポート] ([ホーム]タブ > [インポート]パネル > [インポート])をクリックします。
  3. [ファイルの種類]ドロップダウン リストを選択します。直接サポート対象のファイルの種類リストが開きます。 [スタディ ファイル(*.sdy)] を選択します。
  4. チュートリアル フォルダにナビゲートします(通常、C:¥Users¥Public¥Public Documents¥Autodesk¥Simulation Moldflow Synergy 20xx¥tutorial)。
  5. model_4_material.sdyファイルをクリックして、[開く]をクリックします。
  6. モデルを「0 85 90」度に回転します。[回転角度]テキスト ボックス [表示]タブの[回転角度] ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。
  7. [レイヤー]ペインで、 [新規ノード] レイヤーが選択されていることを確認します。

    次に、ノードを作成して、ゲートおよびランナー システムを定義します。

  8. [ホーム]タブの[形状] ([ホーム]タブ > [作成]パネル > [形状])をクリックし、[形状]タブを開きます。
  9. [形状]タブの[ノード] ([形状]タブ > [作成]パネル > [ノード])をクリックし、[ノード]ドロップダウン メニューから [形状]タブの[オフセットによるノード] [オフセットによるノード]を選択します。

    [オフセットによるノード]ツール ペインが表示されます。[ベース]テキスト ボックス内に参照ノードの座標の入力を要求されます。選択したノードが射出位置となります。

  10. 参照ノードとして、次に示すノードを選択します。 [ベース]テキスト ボックスに選択したノードの座標が表示されます。

  11. [オフセット]テキスト ボックスをクリックしてアクティブにします。[測定]ダイアログ ボックスが開きます。

    ここでは、[ツール]ペインの[オフセット]テキスト ボックスに距離を直接入力するので、このダイアログ ボックスは使用しません。

  12. [オフセット]テキスト ボックスにカーソルがあることを確認して、「-10 0 7」と入力して[測定]ダイアログ ボックスを閉じ、[適用]をクリックします。新規ノードが、モデルの前面 10 mm、選択した 参照ノードより 7 mm 高い位置に生成されます。
  13. モデルを「-90 165 0」度まで回転します[回転角度]テキスト ボックス [表示]タブの[回転角度] ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。
  14. [表示]タブの[全体表示] ([表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [全体表示])をクリックし、モデルのスケールを調整して、作成した新しいノードが明確に表示されるようにします。
  15. [表示]タブの[選択] ([表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [選択])をクリックし、カーソルを[選択]カーソルに変えます。
  16. [ツール]ペインの[ベース]テキスト ボックスをクリックし、新しく作成したノードをクリックします。

    次に、最初のノードから 50 mm 離れた位置に 2 つ目のノードを作成します。

  17. [オフセット]テキスト ボックスに「-50 0 0」と入力して、[適用]、次に [閉じる]をクリックします。
  18. モデルを「-65 125 45」度まで回転します[回転角度]テキスト ボックス [表示]タブの[回転角度] ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。
  19. [表示]タブの[全体表示] ([表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [全体表示])をクリックし、モデルのスケールを調整します。これで、新しく作成したノードを両方とも表示できます。
  20. [形状]タブの[カーブ] ([形状]タブ > [作成]パネル > [カーブ])をクリックし、[カーブ]ドロップダウン リストから [形状]タブの[直線の作成] [直線の作成]を選択します。

    成形品上で選択したベース ノードと最初に作成したノードの間に直線を作成します。

  21. 成形品から 10 mm 離れた位置にあるノードをクリックします。
  22. 次に、成形品の射出位置を表すために選択した参照ノードをクリックします。

    [ツール]ペインの下部に[指定]オプションがあります。既定の設定は [コールド スプルー] です。これを [コールド ゲート] に変更します。

  23. [指定]ボックスの横にある をクリックします。

    [プロパティの割り当て]ダイアログ ボックスが開きます。

  24. [新規]ボタンをクリックして、 [コールド ゲート] を選択します。

    [コールド ゲート]ダイアログ ボックスが開きます。

  25. [形状:]ドロップダウン リストから [テーパー(終端寸法による)] を選択して、[寸法の編集...]をクリックします。

    [断面寸法]ダイアログ ボックスが開きます。

  26. [開始直径]ボックスに「5」、[終了直径]ボックスに「1」と入力します。
  27. [OK]を 3 回クリックしてダイアログ ボックスを閉じた後、[ツール]ペインで[適用]をクリックします。

    モデル ペインに直線が表示されます。このタスクの後半で、この直線のメッシュを生成し、選択したゲート特性をグラフィック表示します。

  28. ランナーを表すカーブを作成するには、[第 1]座標ボックスをアクティブにし、成形品から 10 mm 離れた位置にノードをクリックします。
  29. [第 2]座標ボックスが自動的にアクティブになります。成形品から最も離れているノードをクリックします。
  30. [座標]ペインで[絶対]オプションを選択します。

    [カーブの作成]ダイアログ ボックスの[第 2]座標値を書き留めます。このタスクで後ほどキャビティを複製するときに、これらの値を参照点座標として使用します。

  31. [指定]ボックスの横にある をクリックします。
  32. [新規]ボタンをクリックして、 [コールド ランナー] を選択します。

    円形でテーパーのないランナーの既定の設定をそのまま採用しますが、ランナーの直径は編集します。

  33. [寸法の編集...]をクリックし、[断面寸法]ダイアログ ボックスで直径に「6」(mm)と入力します。
  34. [OK]を 3 回クリックして[直線の作成]ダイアログ ボックスに戻り、[適用]をクリックします。
  35. [閉じる]をクリックします。

    これで、この単一成形品のゲートおよびランナー システムをモデリングしました。

  36. 次に、キャビティ、ゲート、およびランナーを複製して 2 個取りレイアウトを作成します。[形状]タブの[すべて選択] ([形状]タブ > [選択]パネル > [すべて選択])をクリックします。
  37. [形状]タブの[移動] ([形状]タブ > [ユーティリティ]パネル > [移動])をクリックし、[移動]ドロップダウン メニューから [形状]タブの[反転] [反転]を選択します。
    注: [反転]ツールを使用すると、成形品のミラー イメージを生成できます。[回転]ツールを使用すると、成形品のコピーを取得できます。
  38. [ミラー]ドロップダウン リストから [YZ] 平面を選択します。
  39. [参照点]ボックスをアクティブにし、成形品から最も離れているノードをクリックします。

    ここまでに作成したノードの座標が[参照点]ボックスに表示されます。

  40. [コピー]を選択します。
  41. [既存モデルへの接続を試行] を選択します。

    このオプションをオンにすると、必要に応じてモデルは自動的に調整されます。たとえば、コピーしたエンティティが元のエンティティに正しく接続されるように、同じ位置にあるノードや非常に接近しているノードをマージします。

  42. [適用][閉じる]の順にクリックします。
  43. モデルを「-140 140 -35」度に回転します。[回転角度]テキスト ボックス [表示]タブの[回転角度] ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。
  44. [表示]タブの[全体表示] ([表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [全体表示])をクリックし、モデルのスケールを調整します。 これで、下図に示すように接続した 2 つのキャビティになります。

  45. ここでは、スプルーを作成します。ここでは、最初にノードを作成せずに、必要なカーブを直接作成できることを示します。[形状]タブの[カーブ] ([形状]タブ > [作成]パネル > [カーブ])をクリックし、[カーブ]ドロップダウン リストから [形状]タブの[直線の作成] [直線の作成]を選択します。
  46. [第 1]座標ボックスをアクティブにし、ランナーの中央にあるノードをクリックします。
  47. ダイアログ ボックスの[第 2]座標領域で[相対]を選択し、座標に「0 0 50」と入力します。
  48. [指定]テキスト ボックスの横にある をクリックします。
  49. [新規]ボタンをクリックして、 [コールド スプルー] を選択します。
  50. [形状]ドロップダウン ボックスから [勾配(角度による)] を選択して、[寸法の編集...]をクリックします。
  51. [開始直径]ボックスに「6」(mm)、[勾配角度]ボックスに「-2」(度)と入力します。
  52. [OK]を 3 回クリックして[カーブの作成]ダイアログ ボックスに戻ってから、[適用]をクリックします。
  53. [閉じる]をクリックします。
  54. ランナー システムの形状を作成したので、次に、新しいカーブのメッシュを生成する必要があります。[ホーム]タブの[メッシュ] ([ホーム]タブ > [作成]パネル > [メッシュ])をクリックし、[メッシュ]タブを開きます。
  55. [メッシュ]タブの[メッシュの生成] ([メッシュ]タブ > [メッシュ]パネル > [メッシュの生成])をクリックします。
  56. [既にメッシュされている部分を再メッシュ] を選択していないことを確認します。

    これで、新しいカーブのみのメッシュを生成できます。

  57. ダイアログ ボックスの他のオプションは既定のままとし、[メッシュ生成]をクリックします。
    注: [メッシュ生成のヒント]ダイアログ ボックスが表示されたら、[閉じる]をクリックして、メッシュ操作を継続します。

    新しいカーブにメッシュが生成され、[メッシュ完了]メッセージ ダイアログ ボックスが表示されます。[OK]をクリックして、メッセージ ダイアログ ボックスを閉じます。

  58. モデル ペインの下に表示されるメッシュ ログは、メッシュ生成に関する記録です。この ペインを閉じるには、[ログ]チェックボックスの選択を解除します。

    モデルは下図のようになります。



  59. 作成したランナー システムまで移動します。モデルを「-90 0 0」度に回転します。[回転角度]テキスト ボックス [表示]タブの[回転角度] ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。ゲート領域を拡大します。

    このゲートは 2 つのビーム要素によって構成されています。適切なモデリングをするには、ビームは 3 つ以上の要素から構成される必要があります。この領域を再メッシュして、より細かなメッシュを生成します。
  60. [メッシュ]タブの[領域の再メッシュ] ([メッシュ]タブ > [メッシュ修復]パネル > [領域の再メッシュ])をクリックします。
  61. ゲートのビーム要素を選択します。

    各要素には一意の要素番号があり、[エンティティ]テキスト ボックスに表示されます。

    [目標エッジ長]ボックスには、現在のエッジ長、約 6mm が表示されています。この長さを低減すると、ゲートにより多くのビーム要素が作成されます。

  62. [目標エッジ長]ボックスに「3」を入力し、[適用]をクリックします。

    ゲートは 4 つのビーム要素によって構成されるようになりました。
  63. 他のキャビティに接続するゲートを再メッシュします。
  64. 次に、メッシュの接続を確認し、射出ノードを設定して、解析を実行します。[メッシュ]タブの[接続] ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [接続])をクリックします。
  65. キャビティとランナーの接続をチェックするには、スプルー上部の要素をクリックします。次に、[メッシュ接続診断]ダイアログ ボックスで[表示]をクリックします。
  66. メッシュ要素がすべて接続されていることがわかります。
  67. スタディ ペインの[メッシュ接続診断]ダイアログ ボックスで[閉じる]をクリックします。
  68. モデル パネルで右クリックし、 [メッシュ診断]を選択して、表示を削除します。
  69. スタディ タスク ペインで [解析]ツールバーの[射出位置の設定] [射出位置の設定]をダブルクリックします。モデル パネルにカーソルを移動すると、カーソルの形が変わります。これは、射出位置選択オプションがアクティブであることを示します。スプルーの上部をクリックします。

  70. 射出コーンを右クリックして、 [完了射出位置の設定] を選択します。 すべての事前解析手順の横に チェック マークが付いており、 [解析実行]アイコンおよびテキストがアクティブになっています。

    これで、モデルの解析準備が完了しました。

このタスクでは、ランナー システムを手動で作成する方法を説明しました。最初にノードを作成した後、それらのノードを接続するカーブを作成し、ランナー、ゲート、およびスプルーのプロパティをカーブに割り当ててから、ランナー システムのメッシュを生成することによって、ランナーを作成しました。

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