接続

Revit MEP コンポーネントと Revit Architecture または Revit Structure コンポーネントとでは、主に接続の概念が異なります。

概要

システム エンジニアの場合、高度な情報を使用して動作するために、すべての Revit MEP コンポーネントには接続が必要です。接続なしに作成されたコンポーネントは、システム トポロジに参加することができません。接続は、プロジェクト内で負荷を計算できる主要な論理エンティティです。Revit MEP は、プロジェクトのスペースに関連付けられた負荷に関する情報を保持します。装置と設備がスペースに配置されると、Revit MEP は負荷タイプ(HVAC、照明、電力など)に基づいて負荷を記録します。スペースに関連付けられている負荷は、各スペースのインスタンス プロパティで表示可能で、集計表に表示されます。

建築家や構造エンジニアの場合、ロード可能なファミリに接続を追加したり、ロード可能なファミリから接続を削除する方法を知っておくと便利です。Inventor® から作成された項目のような建築コンポーネントを使用する場合や、Civil 3D® などの土木工学アプリケーションに建築外構を書き出す場合に、この知識は役立ちます。たとえば、Revit MEP 内で、Inventor で設計したカスタムの洗面台を給排水衛生設備配管システムに接続する配管接続を追加、移動、削除します。または、ガスや水道の接続のような外構ユーティリティの接続を、建築外構とともに書き出す前に修正します。Civil 3D に建築外構が読み込まれた後で、外構ユーティリティの接続が十分に機能するようになります。

接続の専門分野を選択する

接続に割り当てられている専門分野によって、接続が相互作用するシステムのタイプと、接続と他のシステム コンポーネントとの相互作用の方法が決定されます。

ファミリに接続を追加する場合は、次のいずれかの専門分野を指定します。

• ダクト接続: ダクト、ダクト継手、および空調システムの一部であるその他の要素に関連付けられています。
• 電気接続: 電力、電話、警報システムなど、すべてのタイプの電気接続に使用されます。
• 配管接続: 流動体を転送する配管、配管継手、およびその他のコンポーネントなどに使用されます。
• ケーブル ラック接続: ケーブル ラック、ケーブル ラック継手、および配線用のその他のコンポーネントで使用します。
• 電線管接続: 電線管、電線管継手、および配線用のその他のコンポーネントで使用します。電線管接続は、個々の接続または表面の接続のどちらかになります。個々の接続は、1 つの電線管だけを接続するために使用します。表面の接続は、複数の電線管を表面に接続するために使用します。

注: 流体という言葉は、配管システムの使用を必ずしも液体に制限しているわけではありません。蒸気、医療用ガス、およびその他の液体以外のマテリアルも、配管システムを使用して転送されます。

正しい専門分野を選択することは、コンテンツが正しく動作するための必須条件です。選択を行った後は、削除して正しい専門分野を指定してもう 1 度追加しない限り、接続を変更することはできません。

接続を含む Revit ファミリの作成を開始する前に、ファミリの作成方法を学ぶ必要があります。詳細については、「ロード可能なファミリを作成する」を参照してください。