カスタム オブジェクトについて Data Standard を設定する

カスタム オブジェクト データを表示するように、作成ダイアログおよびタブを設定することもできます。

システム要件

カスタム オブジェクトとともに使用するよう Data Standard を設定する

既定では、3 つのコンポーネントすべてが Data Standard で用意されています。これらのコンポーネントは、Vault の CustomObject という名前のカスタム オブジェクトと連携して機能するよう事前に設定されています。すべてのカスタム オブジェクトとともに Data Standard の使用を開始するには、このカスタム オブジェクトを作成する必要があります。
注: カスタム オブジェクトの右クリック メニューは、既存のカスタム オブジェクトが存在する場合にのみサポートされます。他のカスタム オブジェクトとともに Data Standard を使用できるようにするには、事前に既定のカスタム オブジェクト(CustomObject)を作成する必要があります。

CustomObject を作成する

  1. Vault でカスタム オブジェクトを作成し、CustomObject という名前を付けます。

    注: 詳細については、「カスタム オブジェクトの管理」を参照してください。
  2. Vault を再起動します。
    注: [カスタム オブジェクト]タブを表示するには、Vault Client を再起動する必要があります。
  3. [新規作成]コマンドを使用して、新しいカスタム オブジェクトを作成し、任意の名前を付けます。
  4. 新しいカスタム オブジェクトを右クリックします。右クリック メニューに新しいメニュー アイテムが表示されます。

Data Standard のカスタム オブジェクトのメニューを作成する

カスタム オブジェクトのメニューは、mymenu.mnu ファイルで設定します。このファイルは、C:¥ProgramData¥Autodesk¥Vault 2015¥Extensions¥DataStandard¥Vault フォルダにあります。
注: Vault 2015 R2 の場合、このファイルは、C:¥ProgramData¥Autodesk¥Vault 2015 R2¥Extensions¥DataStandard¥Vault にあります。

mymenu.mnu ファイルを修正する

    mymenu.mnu ファイルには、メニュー オプションを設定できる 2 つのセクションがあります。1 つはメニュー オプション[新規作成]のセクションです。もう 1 つはメニュー オプション[編集]のセクションです。

    [新規作成]メニュー オプション

      item newCustomObject 
      {
      .....
      ...
       NavigationTypes = [{CustomObject}];
      ToolbarPaintStyle = TextAndGlyph;
       PSFile = "CreateCustomObject.ps1";
       Image="NewCustomObject.ico";
      }
      

    [編集]メニューオプション

      item editCustomObject 
      {
      ....
      .....
       NavigationTypes = [{CustomObject}];
       ToolbarPaintStyle = TextAndGlyph;
       PSFile = "EditCustomObject.ps1";
       Image="EditCustomObject.ico";
      }

    どちらのセクションの構文も他のメニュー アイテムと同じです。ただし、属性 NavigationTypes には、指定したメニュー オプションでサポートするカスタム オブジェクトの名前を指定します。カスタム オブジェクトの名前は、中括弧で囲んで入力する必要があります(例: {CustomObjectName})。

    既定では、{CustomObject} が使用されます。ただし、MyCustomObject など、別の名前を付けてカスタム オブジェクトを作成した場合は、NavigationTypes 属性の値は、カスタム オブジェクト {MyCustomObject} の名前と一致する必要があります。

作成および編集カスタム オブジェクトのスクリプト ファイルを修正する

    mymenu.mnu ファイル内のメニューの定義は、セクションに応じて、CreateCustomObject.ps1 または EditCustomObject.ps1 という PowerShell ファイルを参照します。カスタム オブジェクトを作成および編集するスクリプト ファイルは、ファイルやフォルダなど、その他のオブジェクトを作成および編集するスクリプトと基本的に同じです。ただし、カスタム オブジェクトを作成および編集するスクリプトには、GetCreateCustomObjectDialogGetEditCustomObjectDialog という 2 つの独自のコマンドがあります。

    その他のスクリプトと同様に、作成および編集カスタム オブジェクトのスクリプトは、関連する .xaml ファイルを参照します。これらのスクリプトは、他の .xaml ファイルを参照するように編集できます。

    NewCustomObject.ps1 スクリプトから抜粋した例を次に示します。

    ....
    $dialog = $dsCommands.GetCreateCustomObjectDialog($id)
    $xamlFile = New-Object CreateObject.WPF.XamlFile "CustomEntityXaml", "%ProgramData%\Autodesk\Vault 2015\Extensions\DataStandard\Vault\Configuration\CustomObject.xaml"
    ....
    注: Vault 2015 R2 のユーザの場合、パスとして C:¥ProgramData¥Autodesk¥Vault 2015 R2¥Extensions¥DataStandard¥Vault¥Configuration を使用する必要があります。

XAML テンプレートを使用して、カスタム オブジェクトのダイアログおよびタブを作成する

    .xaml ダイアログの構文は、その他のダイアログおよびタブの構文と同じです。作成および編集ダイアログの場合、XAML テンプレートは CustomObject.xaml で提供されています。このダイアログ テンプレートを使用して、独自のカスタム オブジェクトを作成できます。

    カスタム オブジェクトのフォルダは、C:¥ProgramData¥Autodesk¥Vault 2015¥Extensions¥DataStandard¥Vault¥Configuration フォルダに作成する必要があります。
    注: Vault 2015 R2 の場合、このファイルは、C:¥ProgramData¥Autodesk¥Vault 2015 R2¥Extensions¥DataStandard¥Vault¥Configuration にあります。
    既定では、CustomObject というフォルダが初期状態で用意されています。このフォルダは、カスタム オブジェクトとともに使用するよう Data Standard を最初に設定するときに作成する、標準のカスタム オブジェクト(CustomObject)で使用されます。
    独自のカスタム オブジェクトの場合、CustomObject フォルダをコピーして貼り付け、カスタム オブジェクトの名前にフォルダ名を変更します。
    注: フォルダ名はカスタム オブジェクトの名前と一致する必要があります。

    Vault を再起動すると、カスタム オブジェクトのフォルダ内にある XAML ファイルに基づいて、カスタム オブジェクト名が Data Standard ダイアログのタブに表示されます。既定では、Datasheet.xml という XAML ファイルが初期状態で用意されています。このファイルをテンプレートとして使用して、カスタム オブジェクトのタブを作成します。

    注: 詳細については、「.xaml ファイルの構成」を参照してください。