ヒント: モデルの構築に使用する写真の準備

この項では、このチュートリアルで実際に行うファサードのモデリングに必要な写真を準備する方法について説明します。同じような方法で自分の写真(またはスキャン)を使用する場合も、この項を一読することをお勧めします。または、この項を省略してチュートリアルを実施し、後でこの項を読んでもいいでしょう。

人間の目には、写真に写った平行な線は、1 箇所に集束するように見えます。ただし、3ds Max でファサードを作成するには、平行線は平行のまま、垂直線は垂直のままでなければなりません。そのため、ほとんどの場合、Photoshop などのグラフィック編集プログラムを使用して、テクスチャとして使用する前に写真を調整する必要があります。

たとえば、これはこのチュートリアルで 2 番目に構築する建物「Façade 4」の作成に使用する元の写真です。

ガイドラインを家にスーパーインポーズすると、地面は水平で、左側はほぼ垂直ですが、右側を調整する必要があることが分かります。

パース補正または「歪み」ツールを使用すると、家の側面をガイドラインに位置合わせすることができます。

注: パース補正または「パース コントロール」レンズを使用して、垂直方向の消点、つまり「3 番目」の消点を削除すると、建物の垂直な面同士が平行に見えるようになります。ただし、このようなレンズは特殊かつ高価な装置です。

本体にあおり機構が装着されたビュー カメラを、パース補正を行うよう設定できます。ただしビュー カメラは、最近ではあまり使用されていません。

写真エディタには他にも用途があります。この例では、アーチ部分に立っている女の子を除去する必要があります。

... 写真エディタを使うと、女の子を簡単に削除できます。

最後に、家自体の寸法に合わせてイメージをクロップします。

この最終的なイメージは、「2 つ目の家のモデリング」の家の構築およびテクスチャリングに使用されるビットマップになります。